酸素欠乏事故の発生及びその防止対策に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
送気及び排気 第12問
酸素欠乏事故の発生及びその防止対策に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)酸素濃度が18%未満の状態を酸素欠乏という。
- (2)ニューマチックケーソン工事における酸素欠乏事故の主な原因はエアブローである。
- (3)エアブロー対策の一つとして、ニューマチックケーソン外周の地盤にブローホールを設置し、ブローしたエアを外周で回収する方法がある。
- (4)エアブローの発生が問題となるケーソンでは、できるだけ刃先を水没させないようにして掘削する。
- (5)鋼矢板、SMWなどによる遮断壁工は、エアブロー防止遮断壁工としての効果が期待できる。
正答 (4)
正答は (4)。これが誤りです。
エアブローの発生が問題となるケーソンでは、刃先を水没させて掘削します。「できるだけ刃先を水没させないようにして」は誤りです。
【エアブローを防ぐ考え方】
作業圧力の設定を刃先から20cm程度上とする
→ 刃先が水に浸かった状態になる
→ 水が空気の抜け道を塞ぐ
→ 地盤の中へ空気が逃げにくくなる
水が栓の役目をするのです。刃先を水面より上に出せば、そこから空気が地盤へ抜け放題になります。
【理想的な空気圧】
刃口が水に没入するかしないかの状態に保つ圧力
解説の続きをみる続きを閉じる
低すぎる → 水が噴き出す(ボイリング)
高すぎる → 空気が地盤を抜けて噴き出す(エアブロー)
その境目より、わずかに低めの20cm程度上に設定して、刃先を水没させます。
【ほかの選択肢】
(1) 酸素濃度が18%未満の状態を酸素欠乏という 正しい
(2) ニューマチックケーソン工事における酸素欠乏事故の主な原因はエアブローである 正しい
(3) ケーソン外周の地盤にブローホールを設置し、ブローしたエアを外周で回収する方法がある 正しい
(5) 鋼矢板、SMWなどによる遮断壁工は、エアブロー防止遮断壁工としての効果が期待できる 正しい
【エアブローと酸欠の関係】
作業室から漏れた空気が地盤の中を通る
→ 途中で土の中の鉄分などに酸素を奪われる
→ 酸素欠乏空気になる
→ 離れた場所の井戸やマンホールから噴き出す
自分の現場ではなく、よその場所で事故が起こるのがこわいところです。だからエアブローの防止が、酸欠対策の中心になります。
【三つの手立て】
出さない 刃先を水没させる(作業圧力の設定)
回収する ブローホール、漏気回収装置
遮る 鋼矢板、SMWによる遮断壁工
【18%未満】
法令上の酸素欠乏の定義
症状が現れ始めるのは16%からです。
出典:高圧室内作業主任者 2024年上半期実施分(2024年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。内容について、安全衛生技術試験協会へのお問い合わせはできません。
最終更新日
「送気及び排気」のほかの問題
- 2023年下半期(2024年4月公表) 第12問酸素欠乏事故の発生及びその防止対策に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 2023年下半期(2024年4月公表) 第20問生体の組織をいくつかの半飽和組織に分類して不活性ガスの分圧の計算を行うビュールマンのZH
- 2024年下半期(2025年4月公表) 第18問ニューマチックケーソン工事に用いる設備等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 2025年上半期(2025年10月公表) 第16問酸素減圧等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 2025年下半期(2026年4月公表) 第14問ニューマチックケーソン工事に用いる送排気管に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか
- 2023年上半期(2023年10月公表) 第12問酸素欠乏事故の発生及びその防止対策に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
スポンサーリンク

