二酸化炭素及び二酸化炭素中毒に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
高気圧障害 第24問
二酸化炭素及び二酸化炭素中毒に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)常圧の空気中の二酸化炭素分圧は、通常、約0.3~0.4kPaである。
- (2)人間の地上における呼気中には、酸素が約16%、二酸化炭素が約4%含まれている。
- (3)圧気作業で、作業圧力が0.3MPa(ゲージ圧力)以上になると、体内に二酸化炭素が蓄積するおそれがある。
- (4)吸入空気中の二酸化炭素の量が多くなり、体内に蓄積が起こると、呼吸中枢が刺激され、呼吸が速く深くなる。
- (5)二酸化炭素中毒にかかると、空気飢餓感、頭痛、異常な発汗、顔面の紅潮などの症状が現れる。
正答 (1)
正答は (1)。これが誤りです。
常圧の空気中の二酸化炭素分圧は、通常、約0.03~0.04kPaです。「0.3~0.4kPa」では10倍の値になります。
【計算で確かめる】
大気圧 = 約100kPa
空気中の二酸化炭素 = 約0.03~0.04%(300~400ppm)
分圧 = 100 × 0.0004 = 0.04kPa
【紛らわしい数字】
二酸化炭素の濃度 約0.04% = 300~400ppm
二酸化炭素の分圧 約0.04kPa
→ 「0.3~0.4」という数字は、濃度を表す300~400ppmから
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来る見かけ
300~400ppmは正しい値ですが、分圧はkPaで0.03~0.04です。単位の読み替えで一桁ずれます。
【法令上の限度と比べる】
炭酸ガスの分圧は0.5kPa以下
自然界の約0.04kPaに対して、限度は0.5kPa。約12倍です。もし自然界がすでに0.3~0.4kPaなら、限度までほとんど余裕がないことになり、つじつまが合いません。
【ほかの選択肢】
(2) 人間の地上における呼気中には、酸素が約16%、二酸化炭素が約4%含まれている 正しい
(3) 作業圧力が0.3MPa(ゲージ圧力)以上になると、体内に二酸化炭素が蓄積するおそれ 正しい
(4) 体内に蓄積が起こると、呼吸中枢が刺激され、呼吸が速く深くなる 正しい
(5) 中毒にかかると、空気飢餓感、頭痛、異常な発汗、顔面の紅潮などの症状が現れる 正しい
【呼気の組成】
酸素 約16%(吸う空気は21%)
二酸化炭素 約4%(吸う空気は0.04%)
酸素は21%から16%へ5%分だけ使われ、その分が二酸化炭素になります。二酸化炭素は約100倍に濃くなります。
【高圧下で蓄積するわけ】
吸入空気の圧力が高い → 空気の密度が増す
→ 気道抵抗が増加 → 肺の換気能力が低下
吐き切れなかった二酸化炭素が体内に残ります。
【呼吸中枢を刺激する】
人が息を吸うきっかけは、二酸化炭素の増加
出典:高圧室内作業主任者 2024年上半期実施分(2024年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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