圧外傷に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
高気圧障害 第27問
圧外傷に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)圧外傷は、圧力が身体に不均等に作用することにより生じる。
- (2)加圧時の圧外傷は、加圧による圧力変化のために体腔の容積が増えることで生じ、中耳腔、副鼻腔などで生じる。
- (3)中耳腔内外の圧力差が0.03MPaになると、多くの人は鼓膜に痛みを感じるようになる。
- (4)リバーススクイーズによる障害は、減圧の際に発生する圧外傷である。
- (5)人体の中に腔がある場合、この腔を取り巻く組織が柔軟な組織であれば、加圧に伴って腔が収縮し、腔内圧と外圧とが等しくなるので、締め付け障害は発生しない。
正答 (2)
正答は (2)。これが誤りです。
加圧時の圧外傷は、圧力変化のために体腔の容積が減ることで生じます。「増える」は誤りです。
【ボイルの法則で考える】
圧力が上がる → 体積は縮む(加圧時)
圧力が下がる → 体積は膨らむ(減圧時)
加圧時 → スクイーズ(締め付け障害)
減圧時 → リバース・スクイーズ
スクイーズ=しぼる、締め付けるという意味です。加圧で体腔が縮むから「締め付けられる」。縮むのだから、「容積が増える」ではつじつまが合いません。
(4)が「リバーススクイーズは減圧の際」と正しく述べているので、(2)と読み比べれば矛盾が見えます。
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【ほかの選択肢】
(1) 圧外傷は、圧力が身体に不均等に作用することにより生じる 正しい
(3) 中耳腔内外の圧力差が0.03MPaになると、多くの人は鼓膜に痛みを感じる 正しい
(4) リバーススクイーズによる障害は、減圧の際に発生する圧外傷 正しい
(5) 腔を取り巻く組織が柔軟な組織であれば、加圧に伴って腔が収縮し、腔内圧と外圧が等しくなるので、締め付け障害は発生しない 正しい
【不均等に作用する】
骨や筋肉は、圧力を受けても縮まない
縮むのは空気の入った空間だけです。だから、その場所だけに力の差が生じ、傷めます。
【柔軟な組織なら障害が起きないわけ】
(5)は、圧外傷が起こる条件を裏側から述べたもの
柔らかい組織 → 腔が自由に縮む → 内外の圧力が等しくなる
→ 力の差が生じない → 障害は起きない
硬い組織に囲まれた腔 → 縮めない → 内外に圧力差が残る
→ 締め付け障害
縮めるかどうかが分かれ目です。中耳腔や副鼻腔は骨に囲まれていて縮めないので、障害が起こります。
【圧外傷が起こる場所】
中耳腔、副鼻腔、肺、歯髄腔、消化管
【耳抜き】
耳管を開いて、中耳腔に空気を入れる
縮んだ分を空気で補うのが耳抜きです。
出典:高圧室内作業主任者 2024年上半期実施分(2024年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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