酸素欠乏事故の発生及びその防止対策に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
送気及び排気 第12問
酸素欠乏事故の発生及びその防止対策に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)酸素欠乏空気が存在するときは、空気呼吸器、酸素呼吸器又は送気マスクを装着しなければならない。
- (2)エアブローの発生が問題となるケーソンでは、エアブロー防止のため作業圧力の設定を刃先から20cm程度上とし、刃先を水没させる掘削方法を採用する。
- (3)躯体外周に漏気回収装置を設置して、沈下掘削中のエアブローを直近で回収し、躯体に埋め込んだパイプにより地上に放出する。
- (4)鋼矢板、SMWなどによる遮断壁工は、据付地盤下げや近接防護対策のためであって、エアブロー防止遮断壁工としての効果は期待できない。
- (5)酸素濃度が、人体が正常な機能を維持し得る下限値の16%より低下すると酸素欠乏の症状が現れる。
正答 (4)
正答は (4)。これが誤りです。
鋼矢板、SMWなどによる遮断壁工は、エアブロー防止遮断壁工としての効果が期待できます。「期待できない」は誤りです。
【遮断壁工】
地中に鋼矢板や柱列壁を打ち込み、壁を作る
→ 漏れた空気が、その壁で行く手を遮られる
→ 隣の敷地や井戸へ抜けていかない
据付地盤下げや近接防護のために設けたものであっても、結果として空気の通り道を塞ぐのですから、エアブロー防止の効果があります。
【SMW】
地中で土とセメントを混ぜ合わせ、柱を並べて壁にする工法
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鋼矢板と同じく、連続した壁になります。
【ほかの選択肢】
(1) 酸素欠乏空気が存在するときは、空気呼吸器、酸素呼吸器又は送気マスクを装着しなければならない 正しい
(2) エアブロー防止のため作業圧力の設定を刃先から20cm程度上とし、刃先を水没させる掘削方法を採用する 正しい
(3) 躯体外周に漏気回収装置を設置して、沈下掘削中のエアブローを直近で回収し、躯体に埋め込んだパイプにより地上に放出する 正しい
(5) 酸素濃度が、人体が正常な機能を維持し得る下限値の16%より低下すると酸素欠乏の症状が現れる 正しい
【使える呼吸用保護具】
空気呼吸器 ボンベの空気を呼吸する
酸素呼吸器 ボンベの酸素を呼吸する
送気マスク ホースで外のきれいな空気を送る
→ いずれもその場の空気を吸わない方式
電動ファン付呼吸用保護具や防毒マスクは使えません。その場の空気をろ過するだけで、酸素を作ることはできないからです。
【エアブローを防ぐ三つの手立て】
圧力を上げすぎない 刃先から20cm程度上に設定
刃先を水没させる 水が空気の抜け道を塞ぐ
回収する・遮る 漏気回収装置、遮断壁工
【16%】
人体が正常な機能を維持しうる下限値
これを切ると、判断力の低下や頭痛が起こります。
出典:高圧室内作業主任者 2024年下半期実施分(2025年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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