減圧症に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
高気圧障害 第27問
減圧症に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)減圧症の症状として、皮膚のかゆみ、丘疹、大理石斑などが現れることがある。
- (2)減圧症は、作業中の空気圧が0.1MPa(ゲージ圧力)以下の場合はほとんど発生しない。
- (3)減圧症にかかった作業者にみられる無菌性骨壊死は、骨幹部に発症した場合は大きな障害はないが、肩関節や股関節に発症した場合は痛みや運動機能障害を起こす。
- (4)心臓の左右の心房の間が卵円孔開存で通じていると、減圧障害を引き起こすおそれがある。
- (5)減圧症は、脳・脊髄や肺が冒される比較的重症な減圧症と、関節の痛みなどを呈する比較的軽症な減圧症に大別されるが、比較的重症な減圧症を特にベンズという。
正答 (5)
正答は (5)。これが誤りです。
ベンズとは、関節の痛みなどを呈する比較的軽症な減圧症をいいます。「比較的重症な減圧症」ではありません。
【減圧症の分類】
比較的軽症(Ⅰ型)
関節の痛み(ベンズ)、皮膚のかゆみ、丘疹、大理石斑
比較的重症(Ⅱ型)
脳・脊髄の障害、肺の障害(チョークス)
→ ベンズは軽症のほう
【ベンズの語源】
bend(曲げる)
痛みをこらえて体を折り曲げる様子から名付けられました。減圧症で最も多い症状です。
【ほかの選択肢】
(1) 減圧症の症状として、皮膚のかゆみ、丘疹、大理石斑などが現れることがある 正しい
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(2) 減圧症は、作業中の空気圧が0.1MPa(ゲージ圧力)以下の場合はほとんど発生しない 正しい
(3) 無菌性骨壊死は、骨幹部に発症した場合は大きな障害はないが、肩関節や股関節に発症した場合は痛みや運動機能障害を起こす 正しい
(4) 卵円孔開存で左右の心房が通じていると、減圧障害を引き起こすおそれ 正しい
【大理石斑】
皮膚にまだら模様が浮き出る
皮膚の血管に気泡ができ、血の巡りにむらが生じるためです。見た目が大理石に似ていることから、こう呼ばれます。
【軽症でも油断できない】
発生した時の様子だけからでは、その後の経過を予測しにくい
軽い関節の痛みで始まって、あとから重い症状が出ることもあります。軽症だから放っておいてよいわけではありません。
【0.1MPa以下】
絶対圧力にすると0.2MPa = 大気圧の2倍
この程度では、減圧のときに気泡ができるほどにはなりません。
【無菌性骨壊死】
関節部(肩・股) 関節面が崩れる → 重い障害
骨幹部 骨の中ほど → 症状が出にくい
関節は体重や力を受け止める場所なので、そこが崩れると歩けなくなります。
出典:高圧室内作業主任者 2024年下半期実施分(2025年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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