高圧室内業務に係る酸素ばく露量及びガス分圧に関する次の記述のうち、法令上、誤っているものはどれか。…
関係法令 第37問
高圧室内業務に係る酸素ばく露量及びガス分圧に関する次の記述のうち、法令上、誤っているものはどれか。
- (1)1日当たりの酸素の許容最大ばく露量は、600UPTDである。
- (2)1週間当たりの酸素の許容最大ばく露量は、2500UPTDである。
- (3)窒素の分圧は、400kPaを超えてはならない。
- (4)ヘリウムの分圧についての制限は定められていない。
- (5)気こう室において高圧室内作業者に減圧を行う場合を除き、酸素の分圧は18kPa以上220kPa以下でなければならない。
正答 (5)
正答は (5)。これが誤りです。
気こう室において減圧を行う場合を除き、酸素の分圧は18kPa以上160kPa以下でなければなりません。220kPaは、減圧を行う場合の上限です。
【二つの上限】
通常 18kPa以上 160kPa以下
気こう室で減圧を行う場合 18kPa以上 220kPa以下
設問は「減圧を行う場合を除き」と断っているので、160kPaが正しい上限です。
【減圧時だけ緩めるわけ】
酸素減圧を行うため
酸素を濃く吸わせるほど、体内の窒素が早く抜けます。減圧の時間が短くなれば、それだけ早く安全な圧力に戻せます。酸素中毒の危険と、減圧症の危険とを比べて、減圧中に限って上限を緩めているのです。
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【ほかの選択肢】
(1) 1日当たりの酸素の許容最大ばく露量は600UPTD 正しい
(2) 1週間当たりの許容最大ばく露量は2500UPTD正しい
(3) 窒素の分圧は、400kPaを超えてはならない正しい
(4) ヘリウムの分圧についての制限は定められていない正しい
【酸素の上下限】
18kPa未満 → 酸素欠乏
160kPa超 → 酸素中毒
低すぎても高すぎても危ないので、両側から挟んでいます。なお18kPaは、大気圧下の酸素分圧(約21kPa)よりやや低い値です。
【ヘリウムに制限がないわけ】
ヘリウムは麻酔作用も毒性もほとんどない
だからこそ、深い場所では窒素の代わりに使います。中毒を起こさないから使われているのです。
【窒素400kPa】
これを超えると窒素酔いの危険が高まる
絶対圧0.5MPa(ゲージ0.4MPa)でちょうど400kPa前後になります。だから0.40MPa以上でヘリウム混合ガスに切り替えます。
【UPTDの二つの限度】
1日 600UPTD
1週間 2,500UPTD
1日600を7日続けると4200になりますが、週の上限は2500です。毎日上限いっぱいまで働くことはできません。
出典:高圧室内作業主任者 2024年下半期実施分(2025年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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