酸素ばく露量及び酸素中毒に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
高気圧障害 第25問
酸素ばく露量及び酸素中毒に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)1週間当たりの酸素の許容最大ばく露量は、2,500UPTDである。
- (2)UPTDは、酸素分圧が50kPaを超える場合に算定する。
- (3)酸素中毒は、暑いときや寒いときなど環境条件の悪いときに起こりやすく、作業強度等も影響する。
- (4)長時間高気圧下にいなければならないときは、酸素中毒予防のため吸気の酸素分圧を0.3MPa程度以下とする。
- (5)中枢神経型酸素中毒は急性型であり、肺型酸素中毒は慢性型である。
正答 (4)
正答は (4)。これが誤りです。
長時間高気圧下にいなければならないときは、酸素中毒予防のため吸気の酸素分圧を0.03MPa(30kPa)程度とします。「0.3MPa程度以下」では高すぎます。
【0.3MPaがどれほど高いか】
大気圧下の酸素分圧 = 0.1 × 0.21 = 0.021MPa
0.3MPaは、その約14倍
この濃さを長時間続ければ、肺型の酸素中毒を起こします。
【法令上の限度】
作業室・気こう室の酸素分圧 18kPa以上 160kPa以下
160kPa=0.16MPaが法令の上限です。長時間のばく露では、さらに低い0.03MPa程度に抑えます。
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【ほかの選択肢】
(1) 1週間当たりの酸素の許容最大ばく露量は2,500UPTD 正しい
(2) UPTDは、酸素分圧が50kPaを超える場合に算定正しい
(3) 暑いときや寒いときなど環境条件の悪いときに起こりやすく、作業強度も影響する 正しい
(5) 中枢神経型は急性型、肺型は慢性型 正しい
【UPTD】
酸素の毒性を積算する単位
1UPTD = 100kPaの平均酸素分圧に1分間ばく露
1日 600UPTD以下
1週間 2,500UPTD以下
【50kPaという境目】
酸素分圧が50kPa以下なら、毒性はほとんど問題にならない
だからUPTDは、50kPaを超えた分について計算します。
(4)の0.3MPaは、長時間のときの目安0.03MPa(30kPa)と桁が一つ違います。
【二つの型】
中枢神経型(急性) けいれん、意識障害
→ 高い分圧に短時間で起こる
肺型(慢性) 胸の痛み、呼吸困難
→ 中くらいの分圧に長時間で起こる
この設問は「長時間高気圧下にいなければならないとき」と断っているので、肺型を防ぐ話です。
出典:高圧室内作業主任者 2025年下半期実施分(2026年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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