減圧症に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
高気圧障害 第26問
減圧症に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)減圧症は、作業中の空気圧が0.1MPa(ゲージ圧力)以下の場合はほとんど発生しない。
- (2)急激な減圧により極めて多数の気泡が発生し、これらが肺の毛細血管を塞栓すると、チョークスという重篤な肺減圧症を引き起こす。
- (3)心臓の左右の心房の間が卵円孔開存で通じていると、減圧障害を引き起こすおそれがある。
- (4)減圧症は、発生した時の様子だけからでは、その後の症状の経過を予測することが難しい。
- (5)減圧症にかかった作業者にみられる無菌性骨壊死は、肩関節や股関節に発症した場合は大きな障害はないが、骨幹部に発症した場合は痛みや運動機能障害を起こすことが多い。
正答 (5)
正答は (5)。これが誤りです。
無菌性骨壊死は、肩関節や股関節に発症した場合に大きな障害となり、骨幹部に発症した場合は症状が出にくいとされています。記述は逆です。
【無菌性骨壊死(減圧性骨壊死)】
骨の組織が、気泡によって血流を断たれて死んでしまう
関節部(骨頭部) 肩関節・股関節
→ 関節面が崩れる → 痛み、運動障害 → 重い
骨幹部 骨の中ほど
→ 表面から離れているので症状が出にくい
【なぜ関節部が重いのか】
関節は体重や力を受け止める場所
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その表面が崩れれば、歩けない、腕が上がらないといった障害に直結します。人工関節の手術が必要になることもあります。
【ほかの選択肢】
(1) 減圧症は、作業中の空気圧が0.1MPa(ゲージ圧力)以下の場合はほとんど発生しない 正しい
(2) 多数の気泡が肺の毛細血管を塞栓すると、チョークスという重篤な肺減圧症を引き起こす 正しい
(3) 卵円孔開存で左右の心房が通じていると、減圧障害を引き起こすおそれ 正しい
(4) 発生時の様子だけからでは、その後の経過を予測しにくい 正しい
【チョークス】
息が詰まる(choke)という意味
胸の痛み、激しい咳、呼吸困難を起こします。気泡が肺に詰まるため、重篤です。
【卵円孔開存】
胎児のときに開いていた左右の心房の間の穴が、生後も残ること
静脈に生じた気泡は、ふつう肺でこし取られる
→ しかしこの穴があると、肺を通らずに動脈側へ抜ける
→ 脳や脊髄の血管を詰まらせる
成人の2~3割にあるとされ、本人は気づいていません。
【0.1MPa以下】
この圧力以下なら、溶ける窒素が少なく、減圧症はまず起きない
だから法令でも、この圧力を一つの境目としています。
出典:高圧室内作業主任者 2025年下半期実施分(2026年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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