高気圧作業安全衛生規則における用語の意義に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
関係法令 第40問
高気圧作業安全衛生規則における用語の意義に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)高気圧障害とは、高気圧による減圧症、酸素、窒素又はヘリウムによる中毒その他の高気圧による健康障害をいう。
- (2)高圧室内業務とは、潜函工法その他の圧気工法により、大気圧を超える気圧下の作業室又はシャフトの内部において行う作業に係る業務をいう。
- (3)気こう室とは、高圧室内作業者が、作業室への出入りに際し加圧又は減圧を受ける室をいう。
- (4)窒素及びヘリウムの気体は、不活性ガスである。
- (5)一酸化炭素及びメタンガスは、有害ガスである。
正答 (1)
正答は (1)。これが誤りです。
高気圧障害とは、高気圧による減圧症、酸素、窒素又は炭酸ガスによる中毒その他の高気圧による健康障害をいいます。「ヘリウム」ではなく「炭酸ガス」です。
【なぜヘリウムではないのか】
ヘリウムは麻酔作用も毒性もほとんどない
だからこそ、深い場所では窒素の代わりに使うのです。中毒を起こさないから使われているのに、その中毒を定義に挙げるのは筋が通りません。
【三つの中毒】
酸素中毒 中枢神経型(急性)と肺型(慢性)
窒素中毒 いわゆる窒素酔い
炭酸ガス中毒 頭痛、発汗、顔面紅潮
解説の続きをみる続きを閉じる
法令が分圧の限度を定めているのも、この三つのガスです。
【ほかの選択肢】
(2) 高圧室内業務とは、潜函工法その他の圧気工法により、大気圧を超える気圧下の作業室又はシャフトの内部において行う作業に係る業務 正しい
(3) 気こう室とは、作業者が作業室への出入りに際し加圧又は減圧を受ける室 正しい
(4) 窒素及びヘリウムの気体は、不活性ガス 正しい
(5) 一酸化炭素及びメタンガスは、有害ガス 正しい
【不活性ガス】
体の中で化学反応を起こさず、ただ溶けるだけのガス
窒素とヘリウムがこれにあたります。反応しないからこそ、溶けたまま溜まり、減圧で気泡になる。減圧症の原因です。
酸素は体内で使われるので、不活性ガスには入りません。
【有害ガス】
一酸化炭素 ヘモグロビンと結合し、酸素を運べなくする
メタンガス 可燃性。空気より軽く、上部に溜まる
いずれも、地層から湧いたり、機械から出たりして作業室に入り込みます。
【作業室とシャフト】
作業室 ケーソンの底にある、掘削を行う部屋
シャフト 作業室と地上をつなぐ竪坑
どちらも加圧された空間なので、高圧室内業務に含まれます。
出典:高圧室内作業主任者 2025年下半期実施分(2026年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。内容について、安全衛生技術試験協会へのお問い合わせはできません。
最終更新日
「関係法令」のほかの問題
- 2024年下半期(2025年4月公表) 第40問圧気工事における安全衛生管理体制に関する次の記述のうち、法令上、誤っているものはどれか。
- 2025年上半期(2025年10月公表) 第38問高圧室内業務において、法令上、特定の設備については一定期間ごとに1回以上点検しなければな
- 2023年上半期(2023年10月公表) 第36問高圧室内業務に係る酸素毒性量及びガス分圧に関する次の記述のうち、法令上、誤っているものは
- 2023年下半期(2024年4月公表) 第34問高圧室内業務の管理に関する次の記述のうち、法令上、誤っているものはどれか。
- 2024年上半期(2024年10月公表) 第32問高圧室内作業主任者の免許及び選任に関する次の記述のうち、法令上、誤っているものはどれか。
- 2024年上半期(2024年10月公表) 第40問圧気工事における安全衛生管理体制に関する次の記述のうち、法令上、誤っているものはどれか。
スポンサーリンク

