A さん(60 歳、男性、自営業)は1 人暮らし。つまずいたり転んだりすることが多くなり、精密検査のため入院したところ、…
午後 第43問
A さん(60 歳、男性、自営業)は1 人暮らし。つまずいたり転んだりすることが多くなり、精密検査のため入院したところ、筋萎縮性側索硬化症〈ALS〉と確定診断された。近隣に住む弟(57 歳)と一緒に運送業を営んでいたが、運転ができなくなり仕事を辞めた。弟が保健所に医療費助成申請の手続きのために来所し、保健師が面接したところ「兄は自宅で度々転んでいます。この先どのような生活になるのか不安です」と話した。保健師は今後の支援体制を検討していくために、入院している医療機関でA さんと面接し「最期まで住み慣れた自宅で誰にも気を遣わず生活したい」という意向を確認し、主治医とも病状について共有した。退院半年後、病状が進行したため要介護認定申請をしたところ要介護2 であった。A さんが弟以外から介護を受けることを拒否したため、介護保険サービスは福祉用具の利用のみとなった。弟は運送業を続けながら、A さんの入浴介助や排泄後の後始末などを行っている。保健師が弟へ状況確認のために電話をすると「兄には心配をかけたくないので言えないのですが、毎日、介護と仕事で身体がつらくなってきました」と話した。保健師の弟への対応で最も適切なのはどれか。
- (1)介護が負担に感じていると介護支援専門員へ伝えることを助言する。
- (2)筋萎縮性側索硬化症〈ALS〉患者家族会の情報提供をする。
- (3)利用できる介護保険サービスの情報提供をする。
- (4)入浴介助の手技を確認する。
正答 (1)
正答は (1)。介護が負担に感じていると介護支援専門員へ伝えることを助言します。
弟は仕事と介護で体がつらくなっていますが、Aさんには言えずにいます。Aさんは弟以外の介護を拒んでいるので、サービスの情報を渡すだけでは解決しません。ケアプランを作る介護支援専門員に弟の負担を伝え、Aさんの思いも踏まえながら、サービスの使い方や介護の分担を調整してもらうことが必要です。
【ほかの選択肢】
(2) 家族会の情報提供 気持ちの支えにはなるが、今の身体的な負担の軽減にはすぐにつながらない 誤り
(3) 介護保険サービスの情報提供 Aさんがサービスを拒んでいるため、情報だけでは使えない。調整が必要 誤り
(4) 入浴介助の手技の確認 負担の根本は介護の量で、手技の確認では解決しない 誤り
出典:2025年(令和7年) 保健師国家試験 問43(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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