A さん(60 歳、男性、自営業)は1 人暮らし。つまずいたり転んだりすることが多くなり、精密検査のため入院したところ、…

午後 第44問

A さん(60 歳、男性、自営業)は1 人暮らし。つまずいたり転んだりすることが多くなり、精密検査のため入院したところ、筋萎縮性側索硬化症〈ALS〉と確定診断された。近隣に住む弟(57 歳)と一緒に運送業を営んでいたが、運転ができなくなり仕事を辞めた。弟が保健所に医療費助成申請の手続きのために来所し、保健師が面接したところ「兄は自宅で度々転んでいます。この先どのような生活になるのか不安です」と話した。保健師は今後の支援体制を検討していくために、入院している医療機関でA さんと面接し「最期まで住み慣れた自宅で誰にも気を遣わず生活したい」という意向を確認し、主治医とも病状について共有した。A さんが誤嚥性肺炎で入院したことを機に今後の治療方針について検討を行った。A さんは人工呼吸器の装着と胃瘻造設をしないという意思表示をした。数日後、A さんの弟が保健所に来所した。「兄は人工呼吸器や胃瘻についてまだ迷っているようです。兄には長生きをしてほしいので病状が進行したら人工呼吸器をつけてほしい」と保健師に相談した。このときに保健師が弟へ伝える内容で適切なのはどれか。

正答 (1)
正答は (1)。「皆で継続して話し合っていきましょう」と伝えます。 ALS の人工呼吸器や胃瘻の選択は、病状の進み方や気持ちの変化によって揺れ動くものです。Aさんはまだ迷っているようで、弟にも長生きしてほしいという思いがあります。本人の意思を中心に、家族と医療・ケアのチームがくり返し話し合うこと(アドバンス・ケア・プランニング)が大切です。 【ほかの選択肢】 (2) 死去後の生活を考える まだ意思決定の途中で、弟の思いにも応えていない 誤り (3) 初めに表明した意思を尊重 意思は変わりうるので、最初の意思に固定せず、話し合いを続ける 誤り (4) ずっと付き添いが必要 一面的な情報で、弟の不安をあおり、意思決定の支援にならない 誤り

出典:2025年(令和7年) 保健師国家試験 問44(厚生労働省 公表)出典元ページ

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