金属などによる健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
労働衛生(有害業務に係るもの) 第16問
金属などによる健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)ベリリウム中毒では、接触皮膚炎、肺炎などの症状がみられる。
- (2)マンガン中毒では、歩行障害、発語障害、筋緊張亢進などの症状がみられる。
- (3)クロム中毒では、低分子蛋白尿、歯への黄色の色素沈着、視野狭窄などの症状がみられる。
- (4)カドミウム中毒では、上気道炎、肺炎、腎機能障害などがみられる。
- (5)金属水銀中毒では、感情不安定、幻覚などの精神障害、手指の震えなどの症状がみられる。
正答 (3)
正答は (3)。これが誤りです。
低分子蛋白尿、歯への黄色の色素沈着、視野狭窄は、クロム中毒の症状ではありません。
クロム中毒でみられるのは、鼻中隔穿孔、皮膚障害、肺がん・上気道がんです。
【ほかの選択肢】
(1) ベリリウム中毒 …… 接触皮膚炎、肺炎 正しい
(2) マンガン中毒 …… 歩行障害、発語障害、筋緊張亢進
正しい
(4) カドミウム中毒 …… 上気道炎、肺炎、腎機能障害 正しい
(5) 金属水銀中毒 …… 感情不安定、幻覚などの精神障害、
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手指の震え 正しい
【金属と標的をまとめる】
水銀 脳。手指の震え、精神障害、歩行障害
鉛 造血・神経。貧血、腹部の疝痛、末梢神経障害
カドミウム 肺と腎臓。上気道炎、肺炎、
腎機能障害(低分子蛋白尿)、骨軟化症
クロム 鼻と肺。鼻中隔穿孔、皮膚障害、肺がん
マンガン 脳。パーキンソン病に似た症状
ベリリウム 皮膚と肺。接触皮膚炎、ベリリウム肺
砒素 皮膚と末梢神経。角化症、黒皮症、鼻中隔穿孔
砒化水素 赤血球。溶血性貧血、尿の赤色化
【低分子蛋白尿はカドミウム】
腎臓の尿細管がやられると、小さな蛋白が漏れ出す
カドミウム=腎臓=低分子蛋白尿と結びつけます。イタイイタイ病の骨軟化症も、腎臓が傷んでカルシウムが失われることから起きます。
【鼻中隔穿孔が出る二つ】
クロムと砒素
どちらも鼻の粘膜を繰り返し傷め、隔てている軟骨に穴があきます。
【マンガンの症状の言い換え】
歩行障害、発語障害、筋緊張亢進 = パーキンソン病に似た症状
言葉を変えて出題されるので、中身で見分けます。
出典:第一種衛生管理者 2023年上半期実施分(2023年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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