特殊健康診断に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
労働衛生(有害業務に係るもの) 第11問
特殊健康診断に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)有害業務への配置替えの際に行う特殊健康診断には、業務適性の判断と、その後の業務による影響を調べるための基礎資料を得るという目的がある。
- (2)特殊健康診断において適切な健診デザインを行うためには、作業内容と有害要因へのばく露状況を把握する必要がある。
- (3)情報機器作業に係る健康診断では、眼科学的検査などとともに、上肢及び下肢の運動機能の検査を行う。
- (4)マンガンを取り扱う業務に常時従事する労働者に対して行う特殊健康診断の項目として、握力の測定がある。
- (5)有機溶剤は、生物学的半減期が短いので、有機溶剤等健康診断における尿中の代謝物の量の検査のための採尿の時刻は、厳重に管理する必要がある。
正答 (3)
正答は (3)。これが誤りです。
情報機器作業に係る健康診断で行うのは、上肢の運動機能の検査です。下肢は含まれません。
画面を見ながらキーボードやマウスを操作する作業なので、負担がかかるのは首、肩、腕、手です。足の運動機能を調べる理由がありません。
【ほかの選択肢】
(1) 配置替えの際の特殊健康診断には、業務適性の判断と、その後の
影響を調べるための基礎資料を得るという目的がある 正しい
(2) 適切な健診デザインのためには、作業内容と有害要因への
ばく露状況を把握する必要がある 正しい
解説の続きをみる続きを閉じる
(4) マンガンを取り扱う業務の特殊健康診断の項目として、
握力の測定がある 正しい
(5) 有機溶剤は生物学的半減期が短いので、採尿の時刻を厳重に
管理する必要がある 正しい
【情報機器作業の健康診断の項目】
業務歴の調査、既往歴の調査
自覚症状の有無の検査
眼科学的検査(遠見視力、近見視力、屈折検査など)
筋骨格系に関する検査(上肢の運動機能、圧痛点など)
【マンガンで握力を測るわけ】
マンガン中毒はパーキンソン病に似た症状を起こす
筋のこわばりや震えが出るので、握力や手指の動きを調べます。症状が出る場所を調べるのが、特殊健康診断の組み立て方です。
【物質と検査項目の対応】
マンガン 握力、動作の検査(神経の症状を見る)
鉛 血中鉛、尿中デルタアミノレブリン酸、貧血検査
有機溶剤 尿中代謝物、肝機能検査
電離放射線 白血球数、赤血球数、白内障に関する眼の検査、
皮膚の検査
振動工具 握力、レイノー現象の有無(冬季に1回)
【半減期の長短で扱いが変わる】
有機溶剤 半減期が短い(数時間) → 採尿の時刻が大事
鉛 半減期が長い(数か月) → 時刻を問わない
短いものほど時刻にうるさい。作業直後に採るか翌朝に採るかで値がまるで変わってしまうからです。
出典:第一種衛生管理者 2023年下半期実施分(2024年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。内容について、安全衛生技術試験協会へのお問い合わせはできません。
最終更新日
「労働衛生(有害業務に係るもの)」のほかの問題
- 2024年上半期(2024年10月公表) 第11問化学物質とその常温・常圧(25℃、1気圧)での空気中における状態との組合せとして、誤って
- 2024年上半期(2024年10月公表) 第19問呼吸用保護具に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 2024年下半期(2025年4月公表) 第17問化学物質による健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 2025年上半期(2025年10月公表) 第15問厚生労働省の「化学物質等による危険性又は有害性等の調査等に関する指針」に関する次の記述の
- 2025年下半期(2026年4月公表) 第13問有機溶剤に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 2023年上半期(2023年10月公表) 第11問化学物質とその常温・常圧(25℃、1気圧)での空気中における状態との組合せとして、誤って
スポンサーリンク

