厚生労働省の「騒音障害防止のためのガイドライン」に基づく騒音障害防止対策に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。…
労働衛生(有害業務に係るもの) 第14問
厚生労働省の「騒音障害防止のためのガイドライン」に基づく騒音障害防止対策に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。
- (1)衛生管理者、安全衛生推進者等から騒音障害防止対策の管理者を選任し、ガイドラインで定める事項に取り組ませる必要がある。
- (2)騒音対策としては、騒音発生源対策、伝ぱ経路対策、受音者対策(聴覚保護具の使用、作業時間の制限)があるが、このうち聴覚保護具の使用が最優先の対策である。
- (3)屋内作業場では、原則として作業環境測定(定点測定)により等価騒音レベルの測定を行うが、騒音源が移動する場合には、個人ばく露測定により測定することができる。
- (4)雇い入れの際の騒音健康診断では、250Hz、500Hz、1,000Hz、2,000Hz、4,000Hz、6,000Hz及び8,000Hzにおける聴力の検査を行う。
- (5)騒音健康診断結果に基づく事後措置を講じる際には、加齢性難聴の影響を考慮する必要がある。
正答 (2)
正答は (2)。これが適切でありません。
聴覚保護具の使用は、最優先の対策ではありません。もっとも優先されるのは騒音発生源対策です。
【騒音対策の優先順位】
一 騒音発生源対策(低騒音型機械の採用、防振、制振、
発生源の密閉)
二 伝ぱ経路対策(距離を取る、遮音壁、吸音材)
三 受音者対策(聴覚保護具の使用、作業時間の制限)
保護具は最後に来ます。着け忘れや着け方の不備で効かなくなるうえ、そもそも騒音そのものは減っていないからです。
【ほかの選択肢】
(1) 衛生管理者、安全衛生推進者等から騒音障害防止対策の管理者を
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選任し、ガイドラインで定める事項に取り組ませる 適切
(3) 屋内作業場では原則として作業環境測定により等価騒音レベルを
測定するが、騒音源が移動する場合は個人ばく露測定による
ことができる 適切
(4) 雇入れの際の騒音健康診断では、250Hz、500Hz、1,000Hz、
2,000Hz、4,000Hz、6,000Hz及び8,000Hzの聴力検査を行う
適切
(5) 事後措置を講じる際には、加齢性難聴の影響を考慮する 適切
【雇入れ時と定期で項目が違う】
雇入れ時・配置替え時 250、500、1,000、2,000、4,000、
6,000、8,000Hz の七つ
定期 1,000Hz と 4,000Hz の二つ
初めに広く測り、その後は要点だけという組み立てです。1,000Hzは会話の音域、4,000Hzは騒音性難聴が最初に現れる音域です。
【騒音性難聴】
内耳の有毛細胞が変性して起こる
4,000Hz付近から聞こえにくくなる(c5ディップ)
初期は本人が気づきにくく、治らない
【加齢性難聴を考慮するわけ】
年齢が高いと、騒音のせいでなくても高音域が落ちる
そこを区別しないと、対策の要否を見誤ります。
出典:第一種衛生管理者 2025年下半期実施分(2026年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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