労働衛生管理に用いられる統計に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
労働衛生 第15問
労働衛生管理に用いられる統計に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)病休度数率は、在籍労働者の延べ実労働時間数100万時間当たりの疾病休業件数で示される。
- (2)集団を比較する場合、調査の対象とした項目のデータの平均値が等しくても分散が異なっていれば、異なった特徴をもつ集団であると評価される。
- (3)ばらつきをもって分布するデータの代表値として、平均値、中央値などがあるが、どの代表値を選択するかは、データの内容と分布による。
- (4)二つの事象の間に、統計上、一方が多いと他方も多いというような相関関係が認められても、それらの間に因果関係がないこともある。
- (5)健康管理統計において、ある時点での検査における有所見者の割合を有所見率といい、これは発生率と同じ意味で用いられる。
正答 (5)
正答は (5)。これが誤りです。
有所見率と発生率は、同じ意味ではありません。
有所見率は、ある時点で検査を受けた人のうち所見があった人の割合で、静態データです。発生率は、一定の期間に新しく発生した人の割合で、動態データです。
【ほかの選択肢】
(1) 病休度数率は、在籍労働者の延べ実労働時間数100万時間当たりの
疾病休業件数で示される 正しい
(2) 平均値が等しくても分散が異なれば、異なった特徴をもつ集団と
評価される 正しい
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(3) 代表値には平均値、中央値などがあり、どれを選ぶかはデータの
内容と分布による 正しい
(4) 相関関係が認められても、因果関係がないこともある 正しい
【静態と動態】
静態 ある時点を切り取ったもの。有所見率
動態 ある期間の動きをとらえたもの。発生率
健康診断の結果は写真、その年に何人が新しく病気になったかは動画にあたります。同じ「率」でも、数えているものが違います。
【平均値だけでは足りない】
同じ平均でも、ばらつきが違えば別の集団
全員が平均の近くにいる集団と、極端な人が両端にいる集団とでは、打つべき手が変わります。だから分散も見ます。
【代表値の使い分け】
平均値 極端な値に引っぱられる
中央値 極端な値の影響を受けにくい
収入や在職年数のように、一部だけ極端に大きい値があるデータでは、中央値のほうが実感に近くなります。
【相関と因果】
相関 一方が多いと他方も多い、という関係があるだけ
因果 一方が原因で、他方が結果
第三の要因が両方を動かしていることもあります。
【病休度数率と病休強度率】
度数率 疾病休業件数 ÷ 延べ実労働時間数 × 1,000,000
強度率 疾病休業日数 ÷ 延べ実労働時間数 × 1,000
出典:第二種衛生管理者 2024年下半期実施分(2025年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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