職員500 人の工場内でX 工程に従事している職員の間で肝血管肉腫が多発しているという報告を産業医が受けた。10 年前の…
C問題 第53問
職員500 人の工場内でX 工程に従事している職員の間で肝血管肉腫が多発しているという報告を産業医が受けた。10 年前の工場開設以来、職員の異動はなく同じ職場に継続して勤務している。直ちに全職員の肝血管肉腫検診を行うとともに人事記録を基に(A)X 工程に配置されていた職員50 人と(B)X 工程に配置されたことがない職員450 人の2 グループを特定し、過去の健康診断結果および医療機関受診状況を確認した。(A)グループで6 人が肝血管肉腫に罹患していたのに対し、(B)グループで1 名が罹患していたことが明らかとなった。実施した調査の研究デザインはどれか。
- (1)症例対照研究
- (2)後向きコホート研究
- (3)ケースシリーズ研究
- (4)ランダム化比較試験
- (5)メタ分析〈メタアナリシス〉
正答 (2)
正答は (2)。後向きコホート研究です。
この調査では、人事記録という過去の記録をもとに、X工程に配置された(曝露あり)50人と、配置されたことがない(曝露なし)450人の集団を特定し、その後の肝血管肉腫の発生を、過去の健康診断や受診の記録で比べています。曝露の有無で集団を分け、病気の発生を比べるのがコホート研究で、すでにある記録をさかのぼって行うので後向きです。
曝露あり 6/50 = 12 %
曝露なし 1/450 ≒ 0.22 %
相対危険 約54
【ほかの選択肢】
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(1) 症例対照研究 病気のある人とない人を選び、過去の曝露を比べる。出発点が病気の有無 違う
(3) ケースシリーズ研究 症例を集めて報告するだけで、比較の群がない 違う
(4) ランダム化比較試験 研究者が介入を割り付ける 違う
(5) メタ分析 複数の研究の結果をまとめて分析する 違う
肝血管肉腫は塩化ビニルの曝露で知られる職業がんです。
出典:2024年(令和6年) 医師国家試験 問53(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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