72 歳の男性。下腹部痛と血尿を主訴に来院した。1 か月前から血尿が出現した。昨日から下腹部痛を自覚したため受診した。身…
D問題 第26問
72 歳の男性。下腹部痛と血尿を主訴に来院した。1 か月前から血尿が出現した。昨日から下腹部痛を自覚したため受診した。身長162 cm、体重58 kg。体温36.8 ℃。脈拍60/分、整。血圧148/90 mmHg。呼吸数16/分。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。直腸指診で5 cm 大、弾性硬の前立腺を触知し、圧痛を認めない。尿所見:蛋白(±)、糖(-)、潜血3+、沈渣に赤血球100 以上/HPF、白血球100 以上/HPF を認める。腹部エックス線写真(別冊No. 5A)と膀胱鏡像(別冊No. 5B)を別に示す。尿培養を提出し、抗菌薬の投与を開始した。次に行う治療で最も適切なのはどれか。
- (1)結石溶解療法
- (2)膀胱全摘除術
- (3)膀胱瘻造設術
- (4)経尿道的膀胱砕石術
- (5)体外衝撃波結石破砕術
正答 (4)
正答は (4)。経尿道的膀胱砕石術です。
腹部エックス線写真では、骨盤内(膀胱の位置)にはっきりした石灰化陰影があります。膀胱鏡では、膀胱内に黄白色の大きな結石が見えます。直腸指診で前立腺は5 cm大に腫大しており、前立腺肥大症で残尿が多くなり、膀胱結石ができたと考えられます。尿路感染を合併しているので、抗菌薬を始めたうえで、尿道から内視鏡を入れて結石を砕いて取り出します。
【ほかの選択肢】
(1) 結石溶解療法 誤り
エックス線に写らない尿酸結石などが対象です。
この結石ははっきり写っています
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(2) 膀胱全摘除術 誤り 浸潤性の膀胱癌の治療です
(3) 膀胱瘻造設術 誤り
尿道から尿を出せない尿閉などで行います
(5) 体外衝撃波結石破砕術 誤り
主に腎結石・尿管結石に使う治療です
【あわせて】
膀胱結石の多くは、前立腺肥大症や神経因性膀胱などの排尿障害が背景にあります。結石を取るだけでなく、原因の排尿障害の治療も考えます。
出典:2024年(令和6年) 医師国家試験 問26(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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