52 歳の女性。健康診断の胸部エックス線写真で異常を指摘され来院した。3 か月前から咳嗽が出現していたが医療機関を受診し…
A問題 第19問
52 歳の女性。健康診断の胸部エックス線写真で異常を指摘され来院した。3 か月前から咳嗽が出現していたが医療機関を受診していなかった。既往歴に特記すべきことはない。職業は小学校教員。胸部単純CT で右肺上葉に気管支拡張病変と空洞を認めた。患者は喀痰検体を提出し帰宅した。同日の夕方、細菌検査室から喀痰抗酸菌染色が陽性であると医師に報告があった。この時点で医師が行う対応で正しいのはどれか。
- (1)勤務先に連絡する。
- (2)保健所に報告する。
- (3)抗結核薬を投与する。
- (4)自宅待機を指示する。
- (5)患者にN95 マスクを着用させる。
正答 (4)
正答は (4)。自宅待機を指示することです。
喀痰の抗酸菌染色が陽性でも、この時点では結核菌か非結核性抗酸菌かはわかりません。上葉の気管支拡張と空洞は非結核性抗酸菌症(MACなど)でもみられます。一方で、肺結核であれば排菌している可能性があり、小学校の教員として子どもと接すると感染を広げるおそれがあります。そこで、核酸増幅法(PCRなど)で結核菌かどうかが確かめられるまで、自宅で待機してもらい、外出を控えるよう伝えるのが適切です。
【ほかの選択肢】
(1) 勤務先に連絡する 本人の同意なく病状を伝えるのは守秘義務に反する。接触者の調査は保健所が行う 誤り
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(2) 保健所に報告する 結核は二類感染症で、診断したら直ちに届け出るが、まだ結核と診断できていない 誤り
(3) 抗結核薬を投与する 菌種がわかる前に始めない。非結核性抗酸菌症なら治療が違う 誤り
(5) 患者にN95マスクを着用させる N95マスクは医療者がつけるもの。患者にはサージカルマスクをつけてもらう 誤り
出典:2025年(令和7年) 医師国家試験 問19(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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