54 歳の男性。瘙痒を伴う体幹と四肢の皮疹とを主訴に来院した。20 年前から頭痛に対してNSAID を頓用している。2 …
A問題 第20問
54 歳の男性。瘙痒を伴う体幹と四肢の皮疹とを主訴に来院した。20 年前から頭痛に対してNSAID を頓用している。2 年前から6 か月に1 回程度、同様の皮疹が同じ部位に生じ、約2 週間で自然消褪して、色素沈着が残るようになった。3 日前にNSAID を内服後、いつもと同じ部位に皮疹が出現した。薬剤リンパ球刺激試験でNSAID は陽性であった。体幹の写真(別冊No. 4)を別に示す。診断はどれか。
- (1)固定薬疹
- (2)尋常性乾癬
- (3)薬剤性過敏症症候群
- (4)Gibert ばら色粃糠疹
- (5)Stevens-Johnson 症候群
正答 (1)
正答は (1)。固定薬疹です。
【画像の見方】
体幹の写真(別冊No. 4)では、胸・腹・背中に、境界のはっきりした円形〜楕円形の紅斑が散らばっています。周りの皮膚との境はくっきりしており、色素沈着を伴うものもあります。
原因の薬をのむたびに、同じ場所に円形の紅斑(ときに水疱)が出て、治った後に褐色の色素沈着を残すのが固定薬疹です。原因の薬は、NSAID、解熱鎮痛薬の配合剤、抗菌薬などが多く、口唇・陰部・手足にも出やすい病気です。原因の薬をやめ、同じ系統の薬を避けるよう指導します。
【ほかの選択肢】
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(2) 尋常性乾癬 銀白色の鱗屑をつけた紅斑が肘・膝・頭部に出る。薬で同じ場所に繰り返すものではない 違う
(3) 薬剤性過敏症症候群 抗てんかん薬などの開始から2〜6週後に、発熱・全身の紅斑・臓器障害が出て、HHV-6の再活性化を伴う 違う
(4) Gibertばら色粃糠疹 初発疹(ヘラルドパッチ)の後に体幹へ楕円形の紅斑が広がり、繰り返さない 違う
(5) Stevens-Johnson症候群 高熱と粘膜(眼・口唇・陰部)のびらんを伴う重い薬疹 違う
出典:2025年(令和7年) 医師国家試験 問20(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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