72 歳の女性。健康診断で胸部異常陰影を指摘され来院した。2 年前から、毎年の健康診断でも胸部エックス線写真で同様の類円…

D問題 第16問

72 歳の女性。健康診断で胸部異常陰影を指摘され来院した。2 年前から、毎年の健康診断でも胸部エックス線写真で同様の類円形の結節を認めていたが増大傾向はない。自覚症状はない。胸部エックス線写真(別冊No. 4A)と胸部造影CT(別冊No. 4B、4C)を別に示す。最も考えられる疾患はどれか。

医師 2025年(令和7年) 第16問の写真(1/2)医師 2025年(令和7年) 第16問の写真(2/2)
正答 (1)
正答は (1)。肺過誤腫です。 【図の見どころ】 CTの肺野条件(4B)で、左下葉に境界がはっきりして縁のなめらかな 類円形の結節があります。縦隔条件(4C)では結節が周りの血管より白く写っており、石灰化を含む結節と考えられます。 胸部エックス線写真(4A)では、心陰影に重なる位置にあります。 2年間大きさが変わらず、症状もなく、境界明瞭・辺縁平滑な結節は良性の腫瘍を考えます。肺過誤腫は肺の良性腫瘍で最も多く、軟骨・脂肪・線維などの組織からなります。CTで脂肪の濃度や、ポップコーン状の石灰化を認めるのが特徴です。ふつうは経過観察でよく、診断がつかないときは切除します。
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【ほかの選択肢】 (2) 肺分画症 誤り   大動脈から異常な血管が入る肺の奇形で、左下葉の背側に多く、繰り返す肺炎で見つかることが多い病気です (3) 原発性肺癌 誤り   2年間増大しない境界明瞭な結節は考えにくく、肺癌ではスピキュラや胸膜の引き込みなどの不整な辺縁がみられます (4) 肺動静脈瘻 誤り   流入する動脈と流出する静脈につながる結節で、造影CTでは肺動脈と同じ時相・同じ濃さで染まります (5) 転移性肺腫瘍 誤り   がんの既往がなく、単発で2年間変わらない点で否定的です

出典:2025年(令和7年) 医師国家試験 問16(厚生労働省 公表)出典元ページ

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