65 歳の男性。徐々に増大する左頸部の腫瘤と嚥下障害を主訴に来院した。喫煙は20 本/日を30 年間。飲酒は日本酒4合/…

D問題 第68問

65 歳の男性。徐々に増大する左頸部の腫瘤と嚥下障害を主訴に来院した。喫煙は20 本/日を30 年間。飲酒は日本酒4合/日を45 年間。左頸部に径2.5 cm のリンパ節を触知し、同部位の穿刺吸引細胞診で扁平上皮癌と診断された。喉頭内視鏡像(別冊No. 27)を別に示す。最も考えられるのはどれか。

医師 2025年(令和7年) 第68問の図
正答 (4)
正答は (4)。下咽頭癌です。 【図の見どころ】 喉頭内視鏡で、声門(写真の左側)の外側にある梨状陥凹に、赤く表面が不整な隆起性の腫瘤があります。声帯そのものには腫瘤はみられません。 大量の飲酒と喫煙のある高齢男性で、嚥下障害と、頸部リンパ節への扁平上皮癌の転移があり、梨状陥凹に腫瘤があることから、下咽頭癌(梨状陥凹型)と考えます。下咽頭癌は初めは症状が出にくく、頸部リンパ節の腫れで見つかることが多い癌です。飲酒・喫煙が共通の原因なので、食道癌などがほかにないか(重複癌)を上部消化管内視鏡で必ず調べます。
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【ほかの選択肢】 (1) 喉頭癌 誤り   声門の癌が最も多く、早くから嗄声が出ます。声帯に病変はありません (2) 上咽頭癌 誤り   鼻の奥の上咽頭にでき、EBウイルスが関わります。   鼻出血、滲出性中耳炎などで見つかります (3) 中咽頭癌 誤り   扁桃や舌根などにでき、ヒトパピローマウイルス〈HPV〉が関わるものが増えています (5) 頸部食道癌 誤り   梨状陥凹よりさらに下の食道の入口より先にできます

出典:2025年(令和7年) 医師国家試験 問68(厚生労働省 公表)出典元ページ

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