セットリング・ウィズ・パワーに陥りやすい状況の記述(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から…
航空工学(回転翼) 第12問
セットリング・ウィズ・パワーに陥りやすい状況の記述(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。(a)オートローテーション降下中、対気速度ゼロに近い速度で降下する状態になったとき(b)高速飛行からの急降下を行ったとき(c)狭隘地における背風での着陸進入(d)対気速度ゼロ又はゼロ付近で300ft/min以上の降下率でパワーオンの降下をするとき
- (1)1
- (2)2
- (3)3
- (4)4
- (5)なし
正答 (2)
正答は (2)。正しいのは(c)(d)の二つです。
セットリング・ウィズ・パワー(ボルテックス・リング・ステート)は、パワーを使いながらほぼ真下に降下するとき、ロータの吹き下ろしの中へ自ら沈み込み、翼端の渦が輪のように回って揚力が失われる状態です。パワーを増しても降下が止まらず、かえって降下率が増すことがあります。
(a)誤り。オートローテーション中は、空気がロータを下から上へ通り抜けているので、吹き下ろしの中に沈み込むこの状態にはなりません。セットリング・ウィズ・パワーは、パワーを使っている降下で起こる現象です。(b)誤り。前進速度が大きいと、ロータは乱されていない空気の中へ進み続けるので、この状態にはなりにくくなります。(c)正しい。背風で進入すると、対気速度が小さいまま大きな降下率になりやすく、狭い場所への急な進入と重なると陥りやすくなります。(d)正しい。対気速度がゼロかゼロに近く、毎分300ft以上の降下率でパワーを使って降下するときは、陥りやすい典型的な条件です。
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【陥りやすい条件】
対気速度がほぼゼロ(転移揚力が得られる速度より遅い)
パワーを使っている
毎分300ft以上の降下率
回復には、前進速度を付けて吹き下ろしの外へ出るのが基本です。
出典:平成31年3月期 航空従事者学科試験 事業用操縦士(飛行機・回転翼) 航空工学(回転翼) 問12(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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