低高度での気温逆転とそれに伴うウインドシアーについて(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中か…
航空気象 第16問
低高度での気温逆転とそれに伴うウインドシアーについて(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。(a)晴れた夜間、風が弱いときに地面の放射冷却によって接地逆転が生じる。接地逆転の場合、地面付近の風が弱いのに対して、逆転層のすぐ上方で風がかなり強く、ウインドシアーが発生することがある。(b)冷たい空気塊が暖かい地表面上に移動してくると、下層が不安定になり、対流性気流が地表から上空にまで延びタービュランスが発生する。(c)逆転層を上昇あるいは降下する航空機はシアーゾーンにできる渦によるタービュランスを受けると同時に、風速変化に伴う対気速度の変化を生じる。(d)逆転層では、層の上部へ向かって空気密度が急減するので、航空機の離陸上昇中に揚力の減少と推力の減少が同時に起こり上昇角が十分に保てなくなるケースが起こり得る。
- (1)1
- (2)2
- (3)3
- (4)4
- (5)なし
正答 (3)
正答は (3)。公表の正答では、正しいものは三つの扱いです。
(a)正しい。晴れて風の弱い夜は、地面の放射冷却で接地逆転ができます。逆転層の下は風が弱いのに、逆転層のすぐ上では風がかなり強いことがあり、その境でウインドシアーが起こります。(b)公表の正答から、この記述が誤りの扱いと考えられます(冷たい空気が暖かい地表面の上に来ると下層が不安定になり、対流によるタービュランスが起こる、ということ自体は一般に正しい説明です。ただし、これは気温の逆転ではなく、逆転が生じない・解消する側の状態で、設問の「低高度での気温逆転とそれに伴うウインドシアー」の説明には当たりません)。(c)正しい。逆転層を上昇・降下する航空機は、風の急な変わり目(シアーゾーン)にできる渦によるタービュランスを受け、同時に風速の変化で対気速度が変わります。(d)正しい。逆転層では上へ行くほど気温が高くなるので、空気密度がふつうより急に小さくなります。離陸上昇中に逆転層に入ると、揚力と推力が同時に減り、上昇角を十分に保てなくなることがあります。
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【逆転層に出入りするときの注意】
離陸上昇中に逆転層の上の強い追い風の層に入ると、対気速度が急に減ることがあります。夜明け前後の穏やかな日でも、接地逆転があるときは低高度のウインドシアーに備えて、速度に余裕をもって上昇・進入します。
出典:令和3年1月期 航空従事者学科試験 事業用操縦士(飛行機・回転翼) 航空気象 問16(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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