火山灰の航空機への影響について誤りはどれか。…
航空気象 第15問
火山灰の航空機への影響について誤りはどれか。
- (1)火山灰を構成する物質がジェット・エンジンの高温部で融解しタービン・ブレードなどに融着する。その結果サージングを引き起こす原因となり、急激な推力低下とフレームアウトに至る。このためエンジンを高推力に保つことが推奨されている。
- (2)火山灰粒子は数時間大気中を浮遊しており、ひとつひとつの粒子の形は不規則で硬いために、窓ガラスや機体に傷をつけ損傷を与える。
- (3)対気速度計測用のピトー管が詰まり、速度の指示が不正確になる。また、火山灰が空気中の水蒸気を吸収すると二酸化硫黄が硫酸になるため、付着した火山灰により機体各部が腐食する。
- (4)火山灰雲には高電位の静電気があり、航空機の無線通信(特に短波)などに影響を与える。
正答 (1)
正答は (1)。これが誤りです。
火山灰の成分はガラス質で、ジェット・エンジンの燃焼室やタービンの高温部で融けてタービン・ノズルやブレードに付着し、サージングや推力の低下、フレームアウトを起こすことがあります。融けるのは高温になっているからなので、火山灰に遭遇したときは、できるだけ推力を絞ってエンジンの内部の温度を下げることが勧められています。「高推力に保つ」は逆で、誤りです。
【ほかの選択肢】
(2) 火山灰の粒子は形が不規則で硬く、航空機に当たると、窓ガラスに傷を付けて曇らせたり、機体の前縁や塗装を削ったりします 正しい
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(3) ピトー管が詰まって速度の指示が不正確になることがあります。また、火山ガスの二酸化硫黄が水蒸気と結び付いて硫酸になり、付着した火山灰で機体の各部が腐食します 正しい
(4) 火山灰雲の中には強い静電気があり、セントエルモの火が見えたり、無線通信(とくに短波)に障害が出たりします 正しい
【遭遇したときの対応】
火山灰雲は気象レーダーにほとんど映らず、目で見ても普通の雲と見分けにくいことがあります。入ってしまったら、推力を下げ、来た方向へ旋回して速やかに離脱するのが基本です。事前に航空路火山灰情報(VAA)や SIGMET で、火山灰の広がりを確かめておきます。
出典:令和3年11月期 航空従事者学科試験 事業用操縦士(飛行機・回転翼) 航空気象 問15(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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