飛行中の錯覚に関する記述(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。…

空中航法 第14問

飛行中の錯覚に関する記述(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。(a)コリオリ効果による錯覚:内耳器官の働きが止まってしまうほどの長い時間の定常旋回中に、頭を急に動かすとまったく異なった軸で旋回もしくは運動しているような錯覚を生じやすい。(b)人体加速錯覚:離陸中の急激な加速は、機首下げ姿勢にあるような錯覚を生じやすい。そのためパイロットは操縦桿を引いて危険な機首上げ姿勢にしようとする。(c)転回性錯覚:上昇から水平直線飛行に急激に移行すると、パイロットは前方に倒れるような錯覚を生じやすい。(d)自動運動:暗闇の中で静止している灯光を何十秒間も見つめていると、その灯光が消えてしまう錯覚を生じやすい。

正答 (1)
正答は (1)。正しいのは(a)の一つだけです。 (a)正しい。コリオリ効果による錯覚です。長く続く定常旋回で内耳の半規管のリンパ液が回転に追いつき、旋回を感じなくなったところで頭を急に動かすと、別の軸で回っているような強い錯覚が生じます。(b)誤り。人体加速錯覚(体性重力錯覚)では、離陸中の急な加速で「機首上げ」の姿勢にあるように感じます。そのためパイロットは操縦桿を押して、危険な機首下げの姿勢にしようとします。向きが逆です。(c)誤り。転回性錯覚(逆転錯覚)は、上昇から水平直線飛行へ急に移ったとき、「後方に」倒れる(ひっくり返る)ように感じる錯覚です。「前方に」ではありません。(d)誤り。自動運動は、暗闇で静止した灯火を何秒間も見つめていると、その灯火が「動いて」見える錯覚です。「消えてしまう」ではありません。
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【錯覚への対処】 前庭(内耳)の感覚は、加速や旋回が続くと誤った情報を伝えます。計器飛行状態や夜間には体の感覚より計器を信じ、頭を急に動かさないことが基本です。

出典:令和4年5月期 航空従事者学科試験 准定期運送用操縦士(飛行機) 空中航法 問14(国土交通省 公表)出典元ページ

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