次のうち,Fさんが自宅に帰ってきたときの状態に該当するものとして,最も適切なものを1 つ選びなさい。…
総合問題 第123問
〔事例〕Fさん(20 歳,男性)は,自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)と重度の知的障害があり,自宅で母親(50 歳),姉(25 歳)と3 人で暮らしている。Fさんは生活介護事業所を利用している。事業所では比較的落ち着いているが,自宅に帰ってくると母親に対してかみつきや頭突きをすることがあった。また,自分で頭をたたくなどの自傷行為もたびたび見られる。仕事をしている母親に代わり,小さい頃から食事や排泄の介護をしている姉は,これまでFさんの行動を止めることができていたが,最近ではからだが大きくなり力も強くなって,母親と協力しても止めることが難しくなっていた。家族で今後のことを考えた結果,Fさんは障害者支援施設に入所することになった。次のうち,Fさんが自宅に帰ってきたときの状態に該当するものとして,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- (1)学習障害
- (2)注意欠陥多動性障害
- (3)高次脳機能障害
- (4)強度行動障害
- (5)気分障害
正答 (4)
正答は (4)。最も適切なのはこれです。
強度行動障害は、自分の体をたたく、物を壊す、他人をかむ・たたくなど、本人や周囲の人の暮らしに影響を及ぼす行動が、著しく高い頻度で起こり、特別な配慮の行き届いた支援が必要になっている状態です。病名ではなく、状態を表す言葉です。自閉スペクトラム症や重い知的障害のある人に多くみられ、Fさんが自宅で母親にかみつきや頭突きをし、自傷行為もたびたび見られるという状態は、強度行動障害にあたります。
【ほかの選択肢】
(1) 学習障害 全般的な知的発達に遅れはないのに、読む・書く・計算するなどの特定の能力に困難がある発達障害です 誤り
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(2) 注意欠陥多動性障害 不注意、多動性、衝動性を特徴とする発達障害です。Fさんの自傷・他害の行動の説明にはなりません 誤り
(3) 高次脳機能障害 脳血管疾患や頭部外傷などで脳が損傷を受けた後に、記憶や注意、遂行機能などに障害が残る状態です 誤り
(5) 気分障害 うつ病や双極性障害など、気分の落ち込みや高揚が続く精神疾患です 誤り
【関連する知識】
強度行動障害のある人への支援では、行動の背景(環境の刺激、伝えたいことが伝わらないつらさなど)を探り、本人にわかりやすい環境を整えることが大切とされます。
出典:介護福祉士国家試験 第36回(令和5年度)(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 公表試験問題)出典元ページ
最終更新日
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