日々の症状の変化とその時間に加えて,Aさんが医師に伝える内容として,最も優先度の高いものを1 つ選びなさい。…
総合問題 第116問
〔事例〕Aさん(70 歳,男性)は,妻と二人で暮らしている。旅行や釣りが趣味で,会社員として勤務していたころは,活動的な生活を送っていた。66 歳のときにパーキンソン病(Parkinson disease)と診断されたが,内服治療が開始され,症状はあまり気にならなかった。1 年前から顔の表情が乏しくなり,歩行開始時に,はじめの一歩が出にくくなった。3 か月前からは,歩き始めると方向転換が難しく,急に止まることができないことがある。Aさんは,今後の生活について相談するために,地域包括支援センターに行った。センターで対応してくれたB主任介護支援専門員は,介護福祉士としての実務経験が豊富だった。Aさんは信頼して,気になっていたことをすべて話すことができた。Aさんは,要介護認定を申請することを勧められ,後日,市役所に行き,要介護認定の申請を行った。最近,Aさんは急に体の動きが悪くなる時間帯があり,不安を感じた。そこでAさんは,週に2 回利用している訪問介護員(ホームヘルパー)に相談した。相談を受けた訪問介護員(ホームヘルパー)はAさんに,日々の症状の変化とその時間,さらにもう一点をメモして,医師に伝えるようにと助言した。日々の症状の変化とその時間に加えて,Aさんが医師に伝える内容として,最も優先度の高いものを1 つ選びなさい。
- (1)服薬の時間
- (2)起床の時間
- (3)食事の時間
- (4)排便の時間
- (5)入浴の時間
正答 (1)
正答は (1)。最も優先度が高いのはこれです。
パーキンソン病の治療薬(L-ドパなど)を長く飲み続けると、薬の効いている時間が短くなり、次に飲む前に効果が切れて体が動きにくくなることがあります(ウェアリング・オフ現象)。また、服薬の時間に関係なく、急に動ける状態と動けない状態が入れ替わること(オン・オフ現象)もあります。「急に体の動きが悪くなる時間帯がある」というAさんの症状が薬の効き方と関係しているかを医師が判断するには、症状の変化とその時間に加えて、服薬の時間の情報が最も重要です。
【ほかの選択肢】
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(2) 起床の時間 症状の変化と薬の関係を判断するうえで、服薬の時間ほど重要ではありません 誤り
(3) 食事の時間 食事の内容によって薬の吸収が影響を受けることはありますが、最も優先するのは服薬の時間です 誤り
(4) 排便の時間 パーキンソン病では便秘が多いものの、急に動きが悪くなる症状の判断に必要な情報ではありません 誤り
(5) 入浴の時間 これも症状と薬の関係を判断する情報としては優先度が低くなります 誤り
出典:介護福祉士国家試験 第37回(令和6年度)(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 公表試験問題)出典元ページ
最終更新日
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