次の記述のうち,E介護福祉職が介護計画を見直すときの方向性として,最も適切なものを1 つ選びなさい。…
総合問題 第119問
〔事例〕Aさん(85 歳,女性,要介護1)は,B住居型有料老人ホームで暮らしている。子どもはなく,親族もいない。Aさんは現在,外部の事業所から訪問介護サービスを週2 回利用している。Aさんは駐車場を経営していて,毎月その収入がある。最近,C訪問介護員(ホームヘルパー)は,Aさんの居室内の冷蔵庫の中に同じ食材がたくさん入っていることが多く,気になっていた。ある日,C訪問介護員(ホームヘルパー)がAさんに尋ねると,「近所のスーパーに買い物に行くのが楽しみだが,冷蔵庫の中に何があるのか忘れてしまい,同じものばかり買ってしまう」と答えた。また,「今は,毎月振り込まれる駐車場収入の管理ができているが,今後管理できなくなることが不安だ」と話した。その後,Aさんは,初期のアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)の診断を受けた。D介護付き有料老人ホームに転居してから3 年が経過した。Aさんの認知症(dementia)の症状は,さらに進行してきた。D介護付き有料老人ホームでは,施設の方針として,新たにパーソン・センタード・ケアを取り入れることになった。次の記述のうち,E介護福祉職が介護計画を見直すときの方向性として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- (1)認知症(dementia)の人の共通点に着目したケアマニュアルをつくる。
- (2)認知症(dementia)を治療する。
- (3)認知症(dementia)の人のその人らしさを支える。
- (4)認知症(dementia)の人を特別な存在として保護する。
- (5)行動・心理症状(BPSD)をなくす。
正答 (3)
正答は (3)。最も適切なのはこれです。
パーソン・センタード・ケアは、イギリスのトム・キットウッドが提唱した考え方で、認知症の人を、病気をもった「患者」としてではなく、一人の「人」として尊重し、その人の立場に立って理解しながら、その人らしさ(パーソンフッド)を支えるケアです。介護計画を見直すときも、Aさんの生活歴や好み、思いを大切にし、Aさんらしい生活を支える方向で考えます。
【ほかの選択肢】
(1) 共通点に着目したケアマニュアルをつくる パーソン・センタード・ケアは、一人ひとりの個別性を大切にします。認知症の人をひとまとめにして同じように扱う考え方とは違います 誤り
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(2) 認知症を治療する 治療は医療の役割です。パーソン・センタード・ケアは、病気ではなく人に焦点を当てる考え方です 誤り
(4) 特別な存在として保護する 保護の対象とするのではなく、一人の人として尊重し、本人の力を生かす考え方です 誤り
(5) BPSDをなくす BPSDを症状として抑え込むのではなく、その行動の背景にある本人の思いやニーズを理解しようとします 誤り
出典:介護福祉士国家試験 第38回(令和7年度)(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 公表試験問題)出典元ページ
最終更新日
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