Aさん(72 歳,男性)は記憶障害があり,介護施設に入居している。ある日,介護福祉職にAさんが,「あの,ちょっとお願いが…
コミュニケーション技術 第33問
Aさん(72 歳,男性)は記憶障害があり,介護施設に入居している。ある日,介護福祉職にAさんが,「あの,ちょっとお願いがあるんです。ええとね,実は,お昼ご飯をほとんど残しちゃいました…。それでね…,あ,あれかな,調理師さんはがっかりしたかな,私はずっと食堂をやっていたんですよ。店はけっこう繁盛していたけど閉めることになってね。あ,ええと何の話だったかな…」と話しかけてきた。次のうち,このときのAさんの発言を促すための介護福祉職の応答として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- (1)「Aさんは,お店を閉めたくなかったのですね」
- (2)「Aさんは,どんな料理が得意だったのですか」
- (3)「調理師さんのことは気にしなくていいですよ」
- (4)「どこかからだの具合が悪いのではないですか」
- (5)「何かお願いがあるのではありませんか」
正答 (5)
正答は (5)。最も適切なのはこれです。
Aさんは「ちょっとお願いがあるんです」と話し始めましたが、昼食を残したことや調理師のこと、昔の食堂のことへと話がそれ、「何の話だったかな…」と最初の用件を見失っています。記憶障害があるAさんには、話の始めに言っていた「お願い」を思い出してもらえるように、「何かお願いがあるのではありませんか」と問いかけることが、Aさんの発言を促す応答として適切です。
【ほかの選択肢】
(1) お店を閉めたくなかったのですね 話がそれた先の話題に応じていて、Aさんが伝えたかったお願いから離れてしまいます。また、店を閉めたくなかったとは言っていません 誤り
解説の続きをみる続きを閉じる
(2) どんな料理が得意だったのですか 昔の食堂の話をさらに広げることになり、本来の用件に戻れません 誤り
(3) 調理師さんのことは気にしなくていい Aさんの気持ちを打ち消してしまい、お願いの内容を聞くこともできません 誤り
(4) 体の具合が悪いのではないですか 介護福祉職の推測で話題を変えており、Aさんの発言を促していません 誤り
出典:介護福祉士国家試験 第38回(令和7年度)(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 公表試験問題)出典元ページ
最終更新日
「コミュニケーション技術」のほかの問題
- 第37回(令和6年度) 第76問Aさん(80 歳,男性,要介護3)は,介護老人福祉施設に入所している。アルツハイマー型認
- 第37回(令和6年度) 第78問Cさん(55 歳,男性)は,知的障害がある。3 か月前に,施設から居宅での一人暮らしに移
- 第36回(令和5年度) 第74問Cさん(85 歳,女性,要介護3)は,介護老人保健施設に入所しており,軽度の難聴がある。
- 第36回(令和5年度) 第76問Eさん(70 歳,女性)は,脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症で言
- 第36回(令和5年度) 第78問Gさん(70 歳,女性,要介護1)は,有料老人ホームに入居していて,網膜色素変性症(re
- 第37回(令和6年度) 第74問次の記述のうち,利用者とのコミュニケーションの場面で用いる要約の技法として,適切なものを
スポンサーリンク

