地役権に関する次の記述中、誤っているものはどれか。…
知識試験 第10問
地役権に関する次の記述中、誤っているものはどれか。
- (1)土地の共有者の一人が時効によって地役権を取得したときは、他の共有者も、これを取得する。
- (2)要役地の所有権とともに地役権が移転したときは、要役地につき所有権の移転登記がされていれば、地役権の移転を受けた者は、これを第三者に対抗することができる。
- (3)地役権は、継続的に行使されるか、又は外形上認識することができるものである場合に限り、時効によって取得することができる。
- (4)地役権者がその権利の一部を行使しないときは、その部分のみが時効によって消滅する。
正答 (3)
正答は (3)。これが誤りです。
【(3) 誤り。これが正答】
民法第283条は、地役権は、継続的に行使され、かつ、外形上認識することができるものに限り、時効によって取得することができるとしています。二つの要件は「又は」ではなく「かつ」で、両方を満たす必要があります。判例は、通行地役権では、要役地の所有者が自ら通路を開設したことも必要としています。
【(1) 正しい】
第284条第1項は、土地の共有者の一人が時効によって地役権を取得したときは、他の共有者もこれを取得するとしています。地役権は要役地全体の便益のための権利だからです。
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【(2) 正しい】
地役権は要役地の所有権に従たるもので、要役地の所有権とともに移転します(第281条第1項)。判例は、要役地について所有権の移転の登記があれば、地役権の移転も第三者に対抗できるとしています。
【(4) 正しい】
第293条は、地役権者がその権利の一部を行使しないときは、その部分のみが時効によって消滅するとしています。
【覚え方】
地役権の時効取得は「継続」かつ「表現」。時効で消えるのは使っていない部分だけ。共有の場面では、共有者の一人が取得すれば全員が取得し、取得時効の更新は地役権を行使する各共有者に対してしなければ効力を生じません(第284条)。消滅時効は、共有者の一人について完成猶予・更新があれば他の共有者にも効力が及びます(第292条)。合わせて押さえてください。
出典:令和5年度 土地改良換地士資格試験 知識試験 問10(農林水産省 公表)出典元ページ
最終更新日
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