標準的な公共測量作業規程に基づき実施する基準点測量において、トータルステーションを用いる水平角の観測に関する次の記述中、…
知識試験 第44問
標準的な公共測量作業規程に基づき実施する基準点測量において、トータルステーションを用いる水平角の観測に関する次の記述中、誤っているものはどれか。
- (1)方向観測法による水平角観測の良否は、倍角差と観測差で評価する。
- (2)倍角差の許容範囲は、対回観測間の目盛誤差を反映し、観測差の許容範囲より大きく定められている。
- (3)水平目盛盤の中心と鉛直軸の中心が一致していないために生じる偏心誤差は、望遠鏡の正(右)・反(左)の観測値を平均しても消去できない。
- (4)方向観測法における対回内の観測方向数は、観測時の機器の変動や気象変化を考慮し、制限が設けられている。
正答 (3)
正答は (3)。これが誤りです。
【(3) 誤り。これが正答】
水平目盛盤の中心と鉛直軸の中心がずれていることによる誤差(目盛盤の偏心誤差)は、目盛盤の対称な位置で読むことに相当する、望遠鏡の正(右)・反(左)の観測値の平均をとることで消去できます。正反観測で消去できる誤差には、ほかに視準軸誤差と水平軸誤差があります。鉛直軸誤差は正反観測では消去できません。
【(1) 正しい】
方向観測法による水平角観測では、各方向の正反の観測値の和である倍角と、差である較差を求め、対回間の倍角の最大と最小の差(倍角差)と、較差の最大と最小の差(観測差)で観測の良否を判定します。
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【(2) 正しい】
標準的な公共測量作業規程の許容範囲は、たとえば1級基準点測量で倍角差15秒・観測差8秒、4級基準点測量で倍角差60秒・観測差40秒などで、倍角差の許容範囲の方が大きく定められています。倍角差には対回ごとに目盛盤の位置を変えることに伴う目盛の誤差などが含まれるためです。
【(4) 正しい】
1対回の観測が長くなると、器械の変動や気象の変化の影響を受けやすくなります。このため、1組の観測方向数は5方向以下とするなどの制限が設けられています。
【正反観測で消える誤差】
消去できる 視準軸誤差・水平軸誤差・目盛盤の偏心誤差
消去できない 鉛直軸誤差(整準を丁寧に行う)
よく出る組合せです。
出典:令和5年度 土地改良換地士資格試験 知識試験 問44(農林水産省 公表)出典元ページ
最終更新日
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