債務不履行に関する次の記述中、最も不適切なものはどれか。…

知識試験 第13問

債務不履行に関する次の記述中、最も不適切なものはどれか。

正答 (4)
正答は (4)。最も不適切なのはこれです。 【(4) 不適切。これが正答】 民法第415条第1項は、債務者がその債務の本旨に従った履行をしないときは、債権者は損害賠償を請求できるとし、ただし書で、債務の不履行が債務者の責めに帰することができない事由によるものであるときはこの限りでないとしています。帰責事由がないことは、免責を求める債務者(施工業者B)の側が立証します。発注者Aが帰責事由を立証するのではありません。 【(1) 適切】 第412条第3項は、債務の履行について期限を定めなかったときは、債務者は、履行の請求を受けた時から遅滞の責任を負うとしています。
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【(2) 適切】 判例(最判平成23年4月22日)は、契約の一方当事者が、契約締結に先立ち、信義則上の説明義務に違反して、契約を締結するか否かの判断に影響を及ぼすべき情報を提供しなかった場合、相手方が契約を締結したことにより被った損害について、不法行為による賠償責任を負うことはあっても、その契約上の債務の不履行による賠償責任は負わないとしています。契約締結前の義務は、その契約から生じる義務とはいえないからです。 【(3) 適切】 判例は、不動産の二重売買では、売主の一方の買主に対する債務は、他方の買主への所有権移転登記が完了した時に履行不能になるとしています。契約をしただけでは、まだ登記を取り戻して履行する可能性が残っているからです。 【整理】 債務不履行の損害賠償は、債権者が不履行の事実を、債務者が帰責事由のないことを主張・立証する、と役割分担で覚えてください。不法行為では被害者が加害者の故意・過失を立証する点と対照的です。

出典:令和7年度 土地改良換地士資格試験 知識試験 問13(農林水産省 公表)出典元ページ

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