A さん(21歳、女性、大学生)は、1人で暮らしている。友人関係のトラブルでうつ状態になり、3か月前から精神科クリニック…
午後 第113問
A さん(21歳、女性、大学生)は、1人で暮らしている。友人関係のトラブルでうつ状態になり、3か月前から精神科クリニックへの通院を開始した。頓用の抗不安薬を処方され不安が高まったときに服用していたが、徐々に酩酊や陶酔感を得るために服用するようになった。最近は指示された抗不安薬の量では酩酊や陶酔感が得られなくなってきたため、数日分の薬を溜めて一度に大量に服用するようになった。抗不安薬を大量に使用した翌日は大学を休むことが続いていた。ある日の夜、A さんと突然連絡がつかなくなったことを心配した母親が、A さんのアパートを訪ねると、意識を失っているA さんを発見した。すぐに救急車を呼び、A さんは救命救急センターへ搬送された。翌朝、同じ病院の精神科病棟に転棟し、器質的検査および生理的検査では異常が認められなかった。救急隊からの情報によると、アパートには抗不安薬を大量に服用した痕跡があった。入院後48 時間から72 時間にかけてA さんに出現する可能性が高い症状はどれか。
- (1)幻 覚
- (2)感情鈍麻
- (3)思考途絶
- (4)妄想気分
正答 (1)
正答は (1)。幻覚が出現する可能性が高くなります。
Aさんは抗不安薬(ベンゾジアゼピン系と考えられます)を、くり返し大量に使っていました。入院で急に使えなくなると、離脱症状が出ます。不安、不眠、いらいら、発汗、手のふるえに続き、けいれん発作や、せん妄・幻覚などが起こることがあり、入院後の数日間はとくに注意して観察します。
【ほかの選択肢】
(2) 感情鈍麻 統合失調症の陰性症状で、抗不安薬の離脱症状ではない 誤り
(3) 思考途絶 統合失調症でみられる、考えが急に途切れる症状 誤り
(4) 妄想気分 統合失調症の初期にみられる、周りが不気味に変わったように感じる体験 誤り
出典:2025年(令和7年) 看護師国家試験 問113(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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