青色結晶の硫酸銅(Ⅱ)は結晶中に水分子を取り込んだ五水和物であり、加熱すると水分子を失って白色粉末の無水物となる。次の記…
環境計量に関する基礎知識(化学) 環化 問10
青色結晶の硫酸銅(Ⅱ)は結晶中に水分子を取り込んだ五水和物であり、加熱すると水分子を失って白色粉末の無水物となる。次の記述から正しいものを一つ選べ。
- (1)大気圧下、硫酸銅(Ⅱ)五水和物を加熱すると、100 ℃ で水和水はすべて失われて無水硫酸銅(Ⅱ)となる。
- (2)白色の無水硫酸銅(Ⅱ)は、水蒸気を含む空気にさらしても青色に戻ることはない。
- (3)硫酸銅(Ⅱ)の水に対する溶解度は、飽和溶液中の水100 g に溶けている無水硫酸銅(Ⅱ)の質量(g)の数値で表される。
- (4)60 ℃の硫酸銅(Ⅱ)の飽和水溶液を30 ℃に冷却すると無水硫酸銅(Ⅱ)が析出し、さらに10 ℃ まで冷却すると硫酸銅(Ⅱ)五水和物の結晶が析出する。
- (5)硫酸銅(Ⅱ)五水和物の水溶液と無水硫酸銅(Ⅱ)の水溶液の炎色反応は、互いに異なる色を呈する。
正答 (3)
正答は (3)。溶解度の表し方の記述が正しいです。
固体の溶解度は、ふつう、飽和溶液で水100 g に溶けている溶質の質量(g)の数値で表します。硫酸銅(Ⅱ)のように水和物として結晶する物質でも、溶解度は水和水を除いた無水物の質量で表すのが決まりです。水和物の結晶を溶かす計算では、水和水が溶媒の水に加わる点に注意します。
【ほかの選択肢】
(1) 硫酸銅(Ⅱ)五水和物は加熱すると段階的に水和水を失います。100 ℃前後では一部が失われるだけで、すべてを失って無水物になるのはおおむね150 ℃以上の加熱が必要とされます 誤り
解説の続きをみる続きを閉じる
(2) 白色の無水硫酸銅(Ⅱ)は水を吸うと青色の水和物に戻ります。この性質は水の検出に使われます 誤り
(4) 飽和水溶液を冷やして析出するのは、どの温度でも青色の五水和物の結晶です。無水物が析出するわけではありません 誤り
(5) 炎色反応は銅の元素による色(青緑色)で、水和水の有無に関係なく同じ色になります 誤り
【ポイント】
溶解度は無水物で表す、析出するのは水和物、の2点は再結晶の計算問題でもよく使います。
出典:計量士 第76回(2025年12月実施)(経済産業省 公表試験問題)出典元ページ
最終更新日
スポンサーリンク

