以下の表は、「JIS K 0122 イオン電極測定方法通則」に記載されたイオン電極の種類の例を示している。表中の(ア)~…

化学分析概論及び濃度の計量 環濃 問1

以下の表は、「JIS K 0122 イオン電極測定方法通則」に記載されたイオン電極の種類の例を示している。表中の(ア)~(ウ)に入る電極の種類の組合せとして、正しいものを一つ選べ。

計量士 第76回(2025年12月実施) 環濃 問1の表
正答 (5)
正答は (5)。(ア)S²⁻、(イ)F⁻、(ウ)NH₄⁺ です。 表は、電極の形式・応答こう配・測定 pH 範囲の3つの手がかりで読みます。イオン電極の応答こう配(理論値)は、ネルンストの式から25 ℃で 59.16/z mV(z はイオンの価数)です。陽イオンなら正、陰イオンなら負の値になります。 1価の陰イオン:約 -59 mV 2価の陰イオン:約 -30 mV 1価の陽イオン:約 +59 mV 2価の陽イオン:約 +30 mV 【(ア)固体膜電極、-25〜-30、pH 13〜14 → S²⁻】
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こう配が約 -30 mV なので2価の陰イオンです。硫化物イオンは、硫化銀の固体膜電極で測ります。S²⁻ の形で存在させるため、強いアルカリ性(pH 13〜14)で測定します。 【(イ)固体膜電極(単結晶)、-50〜-60、pH 5〜8 → F⁻】 1価の陰イオンで、単結晶の膜を使うのはふっ化物イオン電極です。膜はふっ化ランタンの単結晶です。酸性では HF ができ、アルカリ性では OH⁻ が妨害するので、中性付近で測ります。 【(ウ)液体膜電極、+50〜+60、pH 4〜8 → NH₄⁺】 こう配が正で約 +59 mV なので1価の陽イオンです。アンモニウムイオンは、ノナクチンなどを使った液体膜電極で測ります。pH が高いと NH₃ に変わるので、中性付近より酸性側で測ります。 【ほかの選択肢】 (1) (ア)CN⁻ は1価でこう配が約 -59 mV です。(ウ)NO₃⁻ は陰イオンなので、こう配が正になりません 誤り (2) (ア)Na⁺ は陽イオンで、こう配が負になりません。Na⁺ は通常ガラス膜電極で測ります 誤り (3) (ア)CN⁻ が合いません。(ウ)Ca²⁺ は2価で、こう配は約 +30 mV です 誤り (4) (イ)Na⁺、(ウ)NO₃⁻ が、こう配の符号に合いません 誤り 【ポイント】 こう配の符号で陽イオン・陰イオン、大きさで価数がわかります。 電極の名前を覚えていなくても、ここから絞り込めます。

出典:計量士 第76回(2025年12月実施)(経済産業省 公表試験問題)出典元ページ

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