「JIS K 0115 吸光光度分析通則」に規定されている吸光光度分析に関する次の記述の中から、誤っているものを一つ選べ…
化学分析概論及び濃度の計量 環濃 問5
「JIS K 0115 吸光光度分析通則」に規定されている吸光光度分析に関する次の記述の中から、誤っているものを一つ選べ。
- (1)測光正確さは、標準物質の透過パーセント又は吸光度を測定し、その測定値と認証値との差で表す。
- (2)吸光度が小さい試料では、光路長が大きい長光路セルが有効である。
- (3)二波長分光光度計では、2 波長を測光する目的でモノクロメーターが2 個直列に配置されている。
- (4)単色性の光源を用いる光電光度計では、光学フィルター又はこれらを組み合わせて構成する波長選択部を省くこともある。
- (5)試料によっては、スペクトル幅によって、真の吸収スペクトルと見かけの吸収スペクトルとに差が生じることがある。
正答 (3)
正答は (3)。二波長分光光度計のモノクロメーターの配置が誤りです。
二波長分光光度計は、2つの波長 λ₁ と λ₂ の光を同じ試料に交互に当て、その吸光度の差を測る装置です。2つの波長を同時に取り出すため、モノクロメーターを2個「並列」に置きます。濁った試料の測定や、重なった吸収の分離に使われます。モノクロメーターを2個「直列」につなぐのはダブルモノクロメーターで、迷光を減らす目的の構成です。
【ほかの選択肢】
(1) 測光正確さは、標準物質の透過パーセントや吸光度を測り、認証値との差で表します 正しい
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(2) ランベルト・ベールの法則 A = εcl では、吸光度は光路長 l に比例します。吸光度が小さい試料は、長光路セルで l を大きくすると測りやすくなります 正しい
(4) LED やレーザーなど単色性の光源を使う光電光度計では、波長選択部を省くことがあります 正しい
(5) 吸収帯の幅に対してスペクトル幅(分光の幅)が広いと、ピークが低く広がって見え、真のスペクトルと差が出ます 正しい
【ポイント】
並列は「2波長を得る」、直列は「迷光を減らす」と、目的と組で覚えます。
出典:計量士 第76回(2025年12月実施)(経済産業省 公表試験問題)出典元ページ
最終更新日
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