「JIS K 0222 排ガス中の水銀分析方法」に規定されているガス状水銀の湿式吸収―還元気化原子吸光分析法に関する次の…
化学分析概論及び濃度の計量 環濃 問10
「JIS K 0222 排ガス中の水銀分析方法」に規定されているガス状水銀の湿式吸収―還元気化原子吸光分析法に関する次の記述の中から、誤っているものを一つ選べ。
- (1)排ガス中のガス状水銀を硫酸酸性過マンガン酸カリウム溶液に吸収させて捕集する。
- (2)サンプリングにおいて、吸収液の過マンガン酸カリウムの色が完全に消失するまで吸引する。
- (3)装置は、原子吸光測定装置、還元容器、吸収セル、空気ポンプ、流量計、乾燥管、連結管などで構成する。
- (4)試料溶液の適量を還元容器にとり、硫酸及び塩化すず(Ⅱ)溶液を添加し、空気を流し、発生した水銀を吸収セルに導く。
- (5)発生した水銀の波長253.7 nm における吸収を原子吸光法により測定する。
正答 (2)
正答は (2)。吸収液の色が消えるまで吸引するのは誤りです。
湿式吸収-還元気化原子吸光分析法では、排ガス中のガス状水銀を硫酸酸性の過マンガン酸カリウム溶液に吸収させ、酸化して溶液中に保ちます。過マンガン酸カリウムの赤紫色は、吸収液がまだ酸化する力を残している目印です。色が消えたということは、過マンガン酸カリウムが使い尽くされ、水銀を捕集できなくなっていることを意味します。そのため、サンプリング中に色が消えないようにしなければなりません。
【ほかの選択肢】
(1) 硫酸酸性の過マンガン酸カリウム溶液に吸収させて捕集します 正しい
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(3) 装置の構成として合っています 正しい
(4) 塩化すず(Ⅱ)で水銀イオンを金属水銀に還元し、空気を通して気化させ、吸収セルに送ります 正しい
(5) 水銀の原子吸光は 253.7 nm で測ります 正しい
【ポイント】
還元気化法は、水質の水銀の測定(JIS K 0102)でも同じ原理です。
吸収液の色が残っていることは、捕集が正しく行われた確認になります。
出典:計量士 第76回(2025年12月実施)(経済産業省 公表試験問題)出典元ページ
最終更新日
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