標準物質または試薬類に関する次の記述の中から、誤っているものを一つ選べ。…
化学分析概論及び濃度の計量 環濃 問17
標準物質または試薬類に関する次の記述の中から、誤っているものを一つ選べ。
- (1)「JIS Q 0030 標準物質 − 選択された用語及び定義」において、「標準物質」とは「一つ以上の規定特性について、十分均質かつ安定であり、測定プロセスでの使用目的に適するよう作製された物質」と規定されている。
- (2)「JIS K 0557 用水・排水の試験に用いる水」において、水の種別はA1~A4 の 4 種類が規定され、A1 の水の電気伝導率の上限値は、A1~A4 の中で最も小さい値に定められている。
- (3)計量標準供給制度(JCSS)に基づくpH標準液の種類には、ほう酸塩pH標準液、炭酸塩pH 標準液などがある。
- (4)カドミウム標準液は、計量標準供給制度(JCSS)に基づくものが入手可能である。
- (5)「JIS K 8005 容量分析用標準物質」に規定されている「容量分析用標準物質」には、銅、塩化ナトリウム、フタル酸水素カリウムなどがある。
正答 (2)
正答は (2)。A1 の水の電気伝導率の上限値が最も小さいとしている点が誤りです。
JIS K 0557 では、用水・排水の試験に用いる水を A1〜A4 の4種類に分けています。番号が大きいほど不純物が少ない、質の高い水です。A1 は最も一般的な用途の水で、電気伝導率の上限値は4種類のうちで最も大きい(最も緩い)値とされています。A2〜A4 は、イオン交換や蒸留などをさらに重ねた、より純度の高い水です。したがって「A1 の上限値が最も小さい」は逆です。
【ほかの選択肢】
(1) JIS Q 0030 の標準物質の定義として合っています。「均質かつ安定」と「使用目的に適する」がかなめです 正しい
解説の続きをみる続きを閉じる
(3) JCSS の pH 標準液には、しゅう酸塩、フタル酸塩、中性りん酸塩、りん酸塩、ほう酸塩、炭酸塩の pH 標準液があります 正しい
(4) カドミウム標準液は、JCSS にもとづく標準液が供給されています 正しい
(5) JIS K 8005 の容量分析用標準物質には、銅、塩化ナトリウム、フタル酸水素カリウムのほか、亜鉛、アミド硫酸、炭酸ナトリウム、二クロム酸カリウムなどがあります 正しい
【覚え方】
JIS K 0557 は「A4 が最もきれい」です。
数字が大きくなるほど純度が上がる、と覚えておきます。
出典:計量士 第76回(2025年12月実施)(経済産業省 公表試験問題)出典元ページ
最終更新日
スポンサーリンク

