移動式クレーンの安全装置などに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。…

移動式クレーンに関する知識 第7問

移動式クレーンの安全装置などに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

正答 (4)
正答は (4)。これだけが正しい記述です。 ジブ起伏停止装置は、ジブの起こし過ぎによる折損や後方への転倒を防ぐ装置です。操作レバーを引き続けても自動的に止まる、という説明も正しいものです。 他の選択肢が誤りである理由は次のとおりです。 【(1) 誤り】過負荷防止装置が自動停止させるのは、ジブの「起こし」ではなく「伏せ」です。 ジブを伏せると作業半径が大きくなり、定格荷重は小さくなります。ジブを伸ばしても同じです。つまり「伏せ」「伸ばし」「巻上げ」は、どれも転倒に近づく動作です。逆にジブを起こせば作業半径が小さくなり、定格荷重は大きくなります。起こす動作は安全側なので、止める必要がありません。止めてしまうと、かえって危険な状態から抜け出せなくなります。
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【(2) 誤り】外れ止め装置は「フック」からワイヤロープが外れるのを防ぐ装置です。フックの開口部に付いている、内側にしか開かないカバーを思い浮かべてください。「フックブロックのシーブから」ではありません。 【(3) 誤り】これは逆止め弁の説明です。安全弁は、圧力が上がりすぎるのを防ぐ装置です。油圧が急に下がるのを受け止めるのは逆止め弁の役目で、二つは向きが逆です。 【(5) 誤り】旋回警報装置のスイッチは、通常、旋回操作レバーに付いています。そもそも「運転室内の足踏み式スイッチ」で「運転者が任意の場所で」警報を発することはできません。運転室の中でしか踏めないからです。文の前半と後半が矛盾しています。 安全装置の要点(この論点はここだけ覚えれば足ります) 巻過防止装置 フックが上限まで巻き上がると自動的に止める 巻過警報装置 同じ状態で警報を鳴らす(止めはしない) 過負荷防止装置 定格荷重を超えそうなら警報、超えたら 「ジブの伏せ」「ジブの伸ばし」「巻上げ」を自動停止 ジブ起伏停止装置 ジブの起こし過ぎによる折損・後方への転倒を防ぐ。 起伏をワイヤロープで行う移動式クレーンに設けられ、起き上がったジブがリミットスイッチを押して止める 旋回警報装置 周囲の作業者に危険を知らせる。 スイッチは通常、旋回操作レバーに付いている 外れ止め装置 「フック」から玉掛け用ワイヤロープが外れるのを防ぐ 安全弁 油圧回路に異常に高い圧力が出るのを防ぐ(圧力の上がりすぎ) 逆止め弁 ホース破損などで油圧が急に下がったときに、 つり荷やジブの降下を防ぐ(圧力の下がりすぎ) ひっかけは、ほぼこの4つの型です。 1. 過負荷防止装置の「伏せ」を「起こし」に書き換える 2. 外れ止め装置の「フック」を「フックブロックのシーブ」に書き換える 3. 安全弁と逆止め弁の説明を入れ替える 4. ジブ起伏停止装置を「箱形構造ジブ」のものとして説明する 出典:移動式クレーンの安全装置に関する一般的な技術知識

出典:移動式クレーン運転士 2023年上半期実施分(2023年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ

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