油圧発生装置の歯車ポンプの機構及び特徴に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。…
原動機及び電気に関する知識 第14問
油圧発生装置の歯車ポンプの機構及び特徴に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
- (1)歯車ポンプは、ケーシング内でかみ合う歯車によって、吸込み口から吸い込んだ油を吐出し口に押し出す機構である。
- (2)歯車ポンプには、内接形と外接形があり、移動式クレーンでは外接形が使用されている。
- (3)歯車ポンプは、一般に、プランジャポンプに比べてポンプ効率が良く、30MPa以上の高圧が容易に得られる。
- (4)歯車ポンプは、キャビテーションなどにより騒音や振動が発生することがある。
- (5)歯車ポンプは、一般に、プランジャポンプに比べて構造が簡単で、故障が少なく保守が容易である。
正答 (3)
正答は (3)。これが適切でありません。
歯車ポンプは、プランジャポンプに比べてポンプ効率が悪く、30MPa以上の高圧は得られません。高圧が容易に得られるのはプランジャポンプのほうです。
【ほかの選択肢】
(1) ケーシング内でかみ合う歯車によって、吸込み口から吸い込んだ
油を吐出し口に押し出す 正しい
(2) 内接形と外接形があり、移動式クレーンでは外接形が使用されて
いる 正しい
(4) キャビテーションなどにより騒音や振動が発生することがある
解説の続きをみる続きを閉じる
正しい
(5) プランジャポンプに比べて構造が簡単で、故障が少なく保守が
容易 正しい
【油圧ポンプの種類と性格】
歯車ポンプ 構造が簡単、安価、保守が楽。効率と最高圧力は低い
ベーンポンプ 中くらい。脈動が少ない
プランジャポンプ 効率が良く、高圧が出せる。構造は複雑で高価
移動式クレーンでは、主要な回路にプランジャポンプ、補助的な回路に歯車ポンプ、という使い分けがされます。
【高圧が出せないわけ】
歯車とケーシングのすき間から、油が戻ってしまう
圧力が高いほど戻りが増えるので、効率が落ちます。すき間を小さくするにも限界があります。
【キャビテーションとは】
吸込み側の圧力が下がりすぎて、油の中に泡ができる現象
その泡が高圧側でつぶれるときに、大きな音と衝撃が出ます。ポンプの内面が削られる原因にもなります。
【防ぐには】
吸込み管を太く短くする
吸込み用フィルタを詰まらせない
油温を下げすぎない(粘度を上げすぎない)
出典:移動式クレーン運転士 2023年上半期実施分(2023年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。内容について、安全衛生技術試験協会へのお問い合わせはできません。
最終更新日
「原動機及び電気に関する知識」のほかの問題
- 2024年上半期(2024年10月公表) 第14問移動式クレーンの油圧駆動装置に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
- 2024年下半期(2025年4月公表) 第12問移動式クレーンのディーゼルエンジンに取り付けられる補機、装置などに関する記述として、適切
- 2024年下半期(2025年4月公表) 第20問感電及びその防止に関するAからDまでの記述について、適切でないもののみを全て挙げた組合せ
- 2025年上半期(2025年10月公表) 第18問移動式クレーンの油圧装置の作動油に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
- 2025年下半期(2026年4月公表) 第16問移動式クレーンの油圧装置の付属機器に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
- 2023年下半期(2024年4月公表) 第14問移動式クレーンの油圧駆動装置に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
スポンサーリンク

