移動式クレーンの上部旋回体に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。…
移動式クレーンに関する知識 第4問
移動式クレーンの上部旋回体に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
- (1)ボールベアリング式の旋回装置は、旋回モータの動力を減速機に伝え、旋回ベアリングの旋回ギヤにかみ合っているピニオンを回転させて、上部旋回体を旋回させる。
- (2)オールテレーンクレーンの上部旋回体は、旋回フレーム上に巻上装置、運転室などが設置され、旋回フレームの後部にカウンタウエイトが取り付けられている。
- (3)ラフテレーンクレーンの上部旋回体に設置された運転室には、走行用操縦装置、クレーン操作装置などが装備されている。
- (4)トラス(ラチス)構造ジブのクローラクレーンのAフレームは、作業時は高い位置にセットするが、長尺ジブを引き起こす場合は、低い位置にセットする。
- (5)箱型構造ジブは、旋回フレーム中央の上方端部にある機械加工した穴にフートピンで接合されている。
正答 (4)
正答は (4)。これが誤りです。
Aフレーム(ガントリ)は、長尺ジブを引き起こすときこそ高い位置にセットします。「低い位置にセットする」は逆です。
ジブを地面に寝かせた状態から引き起こすとき、起伏ロープはジブに対してほとんど平行になっています。この角度では、いくら引いてもジブを持ち上げる方向の力がほとんど生まれません。Aフレームを高くするとロープの角度がつき、引き起こす力が出せるようになります。
長いジブほど寝かせたときの角度が浅くなるので、高くする必要が大きくなります。
(1)(2)(3)(5)はいずれも正しい記述です。
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(3) ラフテレーンクレーンの運転室には走行用操縦装置とクレーン操作装置が両方そろっています。この回は正しい書き方でした。「走行用操縦装置は下部走行体に」と書き換えた誤りの選択肢が他の回では頻出しています
(5) 箱形構造ジブは、旋回フレーム中央の上方端部にある機械加工した穴に、フートピンで接合されています
上部旋回体の要点
カウンタウエイト
旋回フレームの後部に付く。下部走行体ではない。
ジブと反対側で釣り合いをとる部材なので、一緒に回らなければ意味がありません
運転室(どこで走行を操作するか)
ラフテレーンクレーン … 運転室は一つ。
走行もクレーン操作もそこで行う
トラッククレーン、オールテレーンクレーン … 運転室は二つ。
走行はキャリア(下部走行体)側の運転室、クレーン操作は上部旋回体の運転室
Aフレーム(ガントリ)
ジブ起伏用ワイヤロープを段掛けする下部ブライドルが付く。
作業時は高い位置にセットし、これをハイガントリと呼ぶ。
長尺ジブを引き起こすときこそ高い位置が要るので、「低い位置にセットする」と書いてあれば誤り
旋回フレームのブラケット
主ジブを取り付けるためのもので、ジブ下部をフートピンで結合する。
補助ジブは主ジブの先端に付けるので、そのためのブラケットが旋回フレームにあることはない
ボールベアリング式旋回装置
下部走行体側の旋回ベアリングの旋回ギヤに、上部旋回体側のピニオンがかみ合う。
上部旋回体の旋回モータでピニオンを回して上部旋回体側が回る
ラフテレーンクレーンだけ運転室が一つ。ここが繰り返し問われます。
「ラフテレーン+走行用操縦装置は下部走行体」と書いてあれば誤りです。
出典:移動式クレーンの構造に関する一般的な技術知識
出典:移動式クレーン運転士 2025年下半期実施分(2026年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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