移動式クレーンに使用される鉄鋼材料(以下、本問において「材料」という。)の強さ、応力、変形などに関する記述として、適切で…
移動式クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 第39問
移動式クレーンに使用される鉄鋼材料(以下、本問において「材料」という。)の強さ、応力、変形などに関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
- (1)材料に荷重が作用し変形するとき、荷重が作用する前の元の量(原形)に対する変形量の割合をひずみという。
- (2)繰返し荷重が作用するとき、比較的小さな荷重であっても材料が破壊することがあるが、このような現象を材料の疲れによる破壊(疲労破壊)という。
- (3)引張試験において、材料の試験片を材料試験機に取り付けて静かに引張荷重をかけると、加えられた荷重に応じて試験片に変形が生じるが、荷重の大きさが「応力-ひずみ線図」における比例限度以内であれば、荷重を取り除くと、試験片は荷重が作用する前の形状に戻る。
- (4)材料に荷重をかけると、材料の内部にはその荷重に抵抗し、つり合いを保とうとする内力が生じる。
- (5)圧縮応力は、材料の断面積を材料に作用する圧縮荷重で割って求められる。
正答 (5)
正答は (5)。これが適切でありません。
圧縮応力は、材料の断面積を圧縮荷重で割るのではなく、圧縮荷重を断面積で割って求めます。
応力 = 荷重 ÷ 断面積
割る向きが逆です。設問の式では、荷重が大きいほど応力が小さいことになってしまい、実際と合いません。
【ほかの選択肢】
(1) 荷重が作用する前の元の量(原形)に対する変形量の割合を
ひずみという 正しい
(2) 繰返し荷重が作用するとき、比較的小さな荷重であっても材料が
破壊することがあり、これを材料の疲れによる破壊(疲労破壊)という 正しい
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(3) 荷重の大きさが「応力−ひずみ線図」における比例限度以内であれば、
荷重を取り除くと試験片は元の形状に戻る 正しい
(4) 材料に荷重をかけると、内部にはその荷重に抵抗し、つり合いを
保とうとする内力が生じる 正しい
【応力が断面積で割るものであるわけ】
力に逆らっているのは、切り口の面
同じ力でも、太い材料なら一点あたりの負担は小さくなります。面積で割ることで、材料そのものの負担を表せます。
【比例限度とは】
荷重とひずみが比例する範囲の、いちばん端
そこまでなら、力を抜けば元に戻ります(弾性)。超えると、力を抜いても変形が残ります(塑性)。
【疲労破壊が怖いわけ】
材料が耐えられるはずの力でも、繰り返せば壊れる
移動式クレーンは動くたびに力の向きと大きさが変わるので、この壊れ方をいちばん警戒します。
【応力の単位】
N/mm² = MPa
出典:移動式クレーン運転士 2025年下半期実施分(2026年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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