次の記述は、図に示すデジタル通信の伝送系の原理的な構成例について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合…
無線工学A 無線工学A 〔8〕
次の記述は、図に示すデジタル通信の伝送系の原理的な構成例について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。(1) 標本化とは、一定の時間間隔で入力のアナログ信号の振幅を取り出すことをいい、標本化周波数が入力のアナログ信号の最高周波数の[A]の周波数より高いとき、標本化して得たパルス列から元のアナログ信号を復元できる。(2) 振幅を所定の幅ごとの領域に区切ってそれぞれの領域を1個の代表値で表し、標本化によって取り出したアナログ信号の振幅を、その代表値で近似することを量子化といい、量子化のステップの数が[B]ほど、量子化雑音は小さくなる。(3) 復号した出力からアナログ信号を復調するために用いる補間フィルタには、[C]が用いられる。
- (1)A: 1 / 2 B: 多い C: 高域フィルタ(HPF)
- (2)A: 1 / 2 B: 少ない C: 低域フィルタ(LPF)
- (3)A: 2 倍 B: 多い C: 低域フィルタ(LPF)
- (4)A: 2 倍 B: 少ない C: 高域フィルタ(HPF)
正答 (3)
正答は (3)。
【結論】
A 2 倍 標本化定理により、標本化周波数を入力信号の最高周波数の 2 倍より高くすれば、標本から元の信号を復元できます。たとえば最高周波数が 4kHz なら、8kHz より高い周波数で標本化します
B 多い 量子化雑音は、本当の振幅と代表値との差(量子化誤差)によって生じます。ステップの数が多いほど 1 ステップの幅が細かくなり、誤差が小さくなるので、量子化雑音は小さくなります
C 低域フィルタ(LPF) 復号して得たパルス列には、元の信号の成分のほかに標本化周波数の付近の高い周波数の成分が含まれます。LPF で元の信号の帯域だけを通すと、なめらかなアナログ信号に戻ります
解説の続きをみる続きを閉じる
【誤りの選択肢】
(1) (2) 最高周波数の 1/2 の標本化周波数では、標本が粗すぎて元の信号を復元できません
(2) (4) ステップの数を少なくすると、誤差が大きくなり量子化雑音は増えます
(1) (4) 高域フィルタ(HPF)では、必要な信号の成分が除かれ、不要な高い周波数の成分が残ってしまいます
【関連する知識】
図の流れは「標本化 → 量子化 → 符号化 → 伝送 → 復号 → 補間フィルタ」です。量子化のビット数を 1 増やすとステップの数は 2 倍になり、信号対量子化雑音比はおよそ 6dB よくなります。
出典:2026年(令和8年)2月期 第一級陸上特殊無線技士 無線工学A 〔8〕(公益財団法人日本無線協会 公表)出典元ページ
最終更新日
「無線工学A」のほかの問題
- 2025年(令和7年)10月期 無線工学A 〔6〕雑音指数についての記述として、正しいものを下の番号から選べ。
- 2025年(令和7年)10月期 無線工学A 〔18〕半波長ダイポールアンテナに4〔W〕の電力を供給し送信したとき、最大放射方向にある受信点の
- 2026年(令和8年)6月期 無線工学A 〔5〕次の記述は、図1 及び図2 に示す共振回路について述べたものである。このうち誤っているも
- 2026年(令和8年)6月期 無線工学A 〔17〕次の記述は、送信アンテナと給電線との接続について述べたものである。このうち誤っているもの
- 2026年(令和8年)10月期 無線工学A 〔3〕図に示す抵抗R1、R2、R3 及びR4 の回路において、R1 の両端の電圧が80〔V〕で
- 2026年(令和8年)10月期 無線工学A 〔14〕次の記述は、地上系のマイクロ波(SHF)多重通信において生じることのある干渉について述べ
スポンサーリンク


