血液培養にて検出された菌のGram 染色所見(別冊No. 15A)とヒツジ血液寒天培地の集落(別冊No. 15B)を別に…

午前 第74問

血液培養にて検出された菌のGram 染色所見(別冊No. 15A)とヒツジ血液寒天培地の集落(別冊No. 15B)を別に示す。本菌はCAMP テストおよび馬尿酸塩加水分解試験が陽性であった。考えられるのはどれか。

臨床検査技師 2025年(令和7年) 第74問の図
正答 (4)
正答は (4)。考えられるのは Listeria monocytogenes です。 【所見】 Gram 染色(A):青紫に染まる小さな短い桿菌(Gram 陽性短桿菌)が散らばり、ところどころ V 字や短い列をなしています。 ヒツジ血液寒天培地(B):小さな灰白色の集落で、集落のすぐ周りに狭い透明帯(β 溶血)があります。 Gram 陽性の短桿菌で、狭い β 溶血を示し、CAMP テストと馬尿酸塩の加水分解が陽性なのは、Listeria monocytogenes の性状です。血液培養から見つかるのは、妊婦、新生児、高齢者、免疫の落ちた人の菌血症や髄膜炎です。カタラーゼ陽性で、低温(4℃)でも増え、25℃で特有の運動(タンブリング運動)をするのも特徴です。
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【ほかの選択肢】 (1) Bacillus cereus 大型の Gram 陽性桿菌で芽胞を作り、大きく平たい集落と広い β 溶血を示します 誤り (2) Clostridium perfringens 嫌気性の大型の Gram 陽性桿菌で、5%CO₂ の環境では発育しません。二重の溶血環が特徴です 誤り (3) Enterococcus faecalis Gram 陽性の球菌で、通常は溶血しません(γ 溶血) 誤り (5) Streptococcus agalactiae B 群レンサ球菌で、CAMP テストと馬尿酸塩の加水分解はどちらも陽性ですが、Gram 陽性の球菌(レンサ状)です。この標本は桿菌なので合いません 誤り

出典:2025年(令和7年) 臨床検査技師国家試験 問74(厚生労働省 公表)出典元ページ

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