11 歳の女児。不登校を心配した母親に連れられて来院した。幼少期に人見知りはせず、抱っこをせがむこともなかった。保育園で…
午前 第17問
11 歳の女児。不登校を心配した母親に連れられて来院した。幼少期に人見知りはせず、抱っこをせがむこともなかった。保育園では一人遊びが多かった。現在の成績は上位。運動は苦手だがサッカー観戦は好きで、地元チームの選手の背番号と生年月日を全て記憶している。冗談が通じずクラスで仲間外れになることがある。この児の障害で正しいのはどれか。
- (1)偏食はまれである。
- (2)感覚過敏を伴うことがある。
- (3)他人の感情の変化を敏感に察知する。
- (4)日常習慣の変更の受け入れが良好である。
- (5)4 ~5 歳で「サリーとアン課題」に正解することが多い。
正答 (2)
正答は (2)。この児は自閉スペクトラム症で、感覚過敏を伴うことがあります。
人見知りをせず、抱っこもせがまない、一人遊びが多い、冗談が通じない、といった対人関係とコミュニケーションの特徴と、背番号と生年月日をすべて覚えるような限られた興味への強いこだわりがあり、自閉スペクトラム症と考えられます。成績は上位で、知的な遅れは目立ちません。自閉スペクトラム症では、音・光・触覚などへの感覚過敏や、逆に感覚の鈍さを伴うことがあります。
【ほかの選択肢】
(1) 偏食はまれである 食感やにおいへの過敏などから、偏食はよくみられます 誤り
解説の続きをみる続きを閉じる
(3) 他人の感情の変化を敏感に察知する 表情や言葉の裏にある気持ちを読み取るのが苦手です 誤り
(4) 日常習慣の変更の受け入れが良好である 決まった手順へのこだわりが強く、変更は苦手です 誤り
(5) 4〜5歳で「サリーとアン課題」に正解することが多い 定型発達児の多くが正解する年齢ですが、自閉スペクトラム症の児は正解しにくいとされます 誤り
【サリーとアン課題】
他人が自分とは違う思い込み(誤った信念)を持つことを理解できるかを調べる課題で、心の理論の検査として知られます。
出典:2025年(令和7年) 作業療法士国家試験 問17(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
「午前」のほかの問題
- 2023年(令和5年) 第16問35 歳の男性。強迫性障害。中学生のころから洗浄強迫と確認癖があり、高校へ進学したが不登
- 2023年(令和5年) 第48問認知症患者の認知機能を高めるための介入法として最も適切なのはどれか。
- 2023年(令和5年) 第80問障害受容に至る5 つの過程において2 番目に現れるのはどれか。
- 2024年(令和6年) 第15問13 歳の男子。中学校入学後クラスでの様子を心配した担任から母親に連絡があり、母親に伴わ
- 2024年(令和6年) 第47問自殺の二次予防はどれか。
- 2024年(令和6年) 第79問陽性転移はどれか。
スポンサーリンク

