次のうち,この時のCさんに対するD精神保健福祉士が用いたアプローチとして,正しいものを1 つ選びなさい。…
精神保健福祉の理論と相談援助の展開 第52問
〔事例〕Cさん(45 歳,女性)は,20 歳の時に母親を亡くし,その後は父親と二人で暮らしてきた。35 歳で統合失調症を発症し,入退院を繰り返したが,最近はデイケアに通いながら父親と家事を分担し,安定した生活を送っていた。ところが,父親が脳梗塞で倒れ,しばらく入院することになった。Cさんはショックで体調を崩し,デイケアを休む日が続いた。心配したデイケアのD精神保健福祉士が自宅を訪問すると,部屋に衣類が散乱していた。D精神保健福祉士が声を掛けると,Cさんは心細さから,「私はどうしたらいいのか分からない」と泣き始めた。D精神保健福祉士は,Cさんに同伴して父親の見舞いに行き,病院で説明された病状を解説したり,自宅に訪問してCさんの不安解消に努めた。また,Cさんが,「一人でいるのが怖い」と訴えたので,以前も利用したことのあるショートステイを勧めた。次のうち,この時のCさんに対するD精神保健福祉士が用いたアプローチとして,正しいものを1 つ選びなさい。
- (1)家族システムアプローチ
- (2)課題中心アプローチ
- (3)ナラティブアプローチ
- (4)危機介入アプローチ
- (5)心理社会的アプローチ
正答 (4)
正答は (4)。正しいのはこれです。
危機介入アプローチは、突然の出来事によって、それまでの対処の方法では乗り切れなくなった危機の状態にある人に、短期間に集中して働きかけ、元の安定した状態に戻すことを目指す方法です。Cさんは、生活を共にしてきた父親が脳梗塞で倒れたショックで体調を崩し、「どうしたらいいのか分からない」と泣いています。D精神保健福祉士は、見舞いへの同伴、病状の説明、訪問、ショートステイの紹介など、すぐに具体的な支援を集中して行っています。
【ほかの選択肢】
(1) 家族システムアプローチは、家族を一つのシステムと捉え、
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家族の関係や相互作用に働きかける方法です。 誤り
(2) 課題中心アプローチは、本人と取り組む課題を決め、短い期間で
計画的に課題を達成していく方法です。 誤り
(3) ナラティブアプローチは、本人が語る物語に着目し、
新しい物語を共に作っていく方法です。 誤り
(5) 心理社会的アプローチは、「状況の中の人」として、
本人の心理と社会環境の両面から理解して働きかける方法です。
事例の特徴である、危機への即時の集中した介入を表していません。 誤り
出典:精神保健福祉士国家試験 第26回(令和5年度)(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 公表試験問題)出典元ページ
最終更新日
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