Aさん(30 歳,女性)は,母親への殺人未遂の疑いで逮捕された。しかし,起訴前鑑定で,統合失調症に罹患しており「母親を殺…
精神医学と精神医療 第8問
Aさん(30 歳,女性)は,母親への殺人未遂の疑いで逮捕された。しかし,起訴前鑑定で,統合失調症に罹患しており「母親を殺せ」という幻聴の強い影響下で犯行に及んだと示された。このため,犯行当時にAさんは心神喪失状態だったと認められて不起訴処分とされ,検察官から「医療観察法」の審判が申し立てられた。次の記述のうち,申立て後,最初に行われることとして,正しいものを1 つ選びなさい。(注) 「医療観察法」とは,「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律」のことである。
- (1)地方裁判所が鑑定入院を命じる。
- (2)地方裁判所において裁判官と精神保健審判員が合議を行い,処遇を決定する。
- (3)精神保健参与員が意見を述べる。
- (4)多職種チームによる治療を行う。
- (5)指定入院医療機関においてCPA会議を実施する。
正答 (1)
正答は (1)。正しいのはこれです。
検察官から医療観察法の申立てがあると、地方裁判所の裁判官は、明らかに必要がないと認める場合を除き、鑑定その他医療的観察のために対象者を入院させ、医療観察法による医療が必要かどうかの鑑定を行う医師の鑑定を受けさせます(鑑定入院)。鑑定入院の期間は原則2か月以内(必要なときは1か月まで延長)です。
【ほかの選択肢】
(2) 裁判官と精神保健審判員の合議で処遇を決める審判は、
鑑定入院の後に行われます。 誤り
(3) 精神保健参与員(精神保健福祉士など)は審判の過程で意見を
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述べますが、申立ての後、最初に行われることではありません。
誤り
(4) 多職種チームによる治療は、
入院処遇の決定の後に指定入院医療機関で行われます。 誤り
(5) CPA会議(ケア・プログラム・アプローチ会議)は、入院処遇の
決定の後、治療や退院後の地域処遇に向けて行われます。 誤り
【流れ】
申立て → 鑑定入院・鑑定 → 審判(処遇の決定)→
入院処遇または通院処遇
出典:精神保健福祉士国家試験 第27回(令和6年度)(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 公表試験問題)出典元ページ
最終更新日
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