A高等学校では,保健体育の授業において,心の健康への意識を高め,共生社会への理解を深めることを目的として「こころの健康教…

精神保健福祉の原理 第21問

A高等学校では,保健体育の授業において,心の健康への意識を高め,共生社会への理解を深めることを目的として「こころの健康教育」を実施している。今回は近隣にあるB精神科病院のC精神保健福祉士と,精神障害当事者のDさん(63歳,男性)がゲストスピーカーとして招かれた。授業はC精神保健福祉士とDさんの対話形式で進められた。その中で,Dさんは精神科病院における35 年の入院生活やグループホームへの退院,今の生活の様子を語った。Dさんからは,長年病院内で変化のない集団生活を続けたことで気力が失われ,退院を諦めるようになったこと。入院当初は強い思いであった退院を決断するのに長い時間を要したこと。退院した今は,地域に出て良かったと実感するといった気持ちが語られた。次のうち,Dさんの語りから考えられる入院中の状態として,適切なものを1 つ選びなさい。

正答 (1)
正答は (1)。適切なのはこれです。 施設症(インスティテューショナリズム)は、長い間、変化の少ない施設や病院の集団生活を続けることで、意欲や自発性が失われ、外の生活への関心が薄れていく状態です。Dさんの「長年病院内で変化のない集団生活を続けたことで気力が失われ、退院を諦めるようになった」という語りは、施設症に当たります。 【ほかの選択肢】 (2) 施設コンフリクトは、障害者施設などを建てる際に、地域の住民が 反対して起きる対立のことです。 誤り (3) トラウマ(心的外傷)は、生命の危険を感じるような強い出来事に
解説の続きをみる続きを閉じる
よる心の傷です。Dさんの語りの中心は、長期入院による意欲の喪失です。 誤り (4) スティグマは、偏見や差別による負のレッテルのことです。 誤り (5) 回転ドア現象は、退院してもすぐに再入院することを繰り返す 状態です。Dさんは35年の長期入院でした。 誤り

出典:精神保健福祉士国家試験 第27回(令和6年度)(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 公表試験問題)出典元ページ

最終更新日

この回を通しで解く この分野を年度横断で解く

「精神保健福祉の原理」のほかの問題

  1. 第28回(令和7年度) 第21問精神保健福祉の歴史に関する次の記述のうち,正しいものを1 つ選びなさい。
  2. 第28回(令和7年度) 第22問次のうち,障害者の権利に関する条約の批准に向けた国内法の整備にも関連し,新たに成立した法
  3. 第28回(令和7年度) 第23問次のうち,リカバリーを論じた際に,「多くの精神障害者は地域で暮らし,働き,愛し,重要な貢
  4. 第28回(令和7年度) 第24問次の記述のうち,精神保健福祉士の援助における循環的関係を表すものとして,正しいものを1
  5. 第28回(令和7年度) 第25問次のうち,このエピソードの背景にあるものとして,適切なものを1 つ選びなさい。
  6. 第28回(令和7年度) 第26問次のうち,A精神保健福祉士の提案の根拠となるものとして,適切なものを1 つ選びなさい。

問題文・解答の修正依頼

スポンサーリンク