次のうち,この電話相談においてB精神保健福祉士が優先的に評価すべきこととして,適切なものを1 つ選びなさい。…
精神保健福祉の原理 第25問
〔事例〕会社を定年退職したAさん(60 代後半)は,昨年妻を事故で亡くし,一人息子(30代)と二人で暮らしている。息子は仕事でのトラブル等が重なり,自宅にひきこもって3 年になる。Aさんは息子を一度強く叱責し拒絶されてからは話し掛けることもできなくなり,息子を心配しながら一人で家事を担い,日々を過ごしていた。最近Aさんは生活の中で年齢を感じることが増え,自分に何かあったら息子はどうなるだろうとの思いから,県のホームページで見付けたひきこもり地域支援センター(以下「センター」という。)に電話をかけた。息子とうまく関係を築けず拒絶されているように感じること,3 年もひきこもっている息子の将来についての心配などをAさんはしっかりした口調で話した。電話を受けたB精神保健福祉士はその話を傾聴し,Aさんをねぎらい,センターとして関わりたいことを伝え,情報を整理した。次のうち,この電話相談においてB精神保健福祉士が優先的に評価すべきこととして,適切なものを1 つ選びなさい。
- (1)息子の精神的健康
- (2)息子の就労能力
- (3)現在の経済状況
- (4)Aさんの家事負担
- (5)Aさんの現在の発達課題
正答 (1)
正答は (1)。適切なのはこれです。
Aさんは「しっかりした口調」で話しており、相談者のAさん自身に急を要する様子はありません。一方、息子は仕事のトラブルなどが重なって3年間ひきこもり、父親を拒絶して誰とも関わっていません。ひきこもりの背景には、うつ病・不安症・発達障害などの精神的な問題が隠れていることがあり、自殺などの危機につながることもあります。初めての電話相談で優先して評価すべきなのは、息子の精神的な健康の状態です。
【ほかの選択肢】
(2) 就労能力の評価は、息子の状態が分かり、本人と関われるように
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なってから考えることです。 誤り
(3) 経済状況は生活の見通しに関わりますが、Aさんの話からは
差し迫った困窮はうかがえず、優先されません。 誤り
(4) Aさんは一人で家事を担っていますが、その負担を訴えている
わけではありません。 誤り
(5) Aさんの発達課題(老年期の課題)は、この電話相談で
優先して評価することではありません。 誤り
出典:精神保健福祉士国家試験 第27回(令和6年度)(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 公表試験問題)出典元ページ
最終更新日
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