次の記述のうち,この時点でB精神保健福祉士がAさんに参加を勧めた理由として,最も適切なものを1 つ選びなさい。…
精神保健福祉の原理 第26問
〔事例〕会社を定年退職したAさん(60 代後半)は,昨年妻を事故で亡くし,一人息子(30代)と二人で暮らしている。息子は仕事でのトラブル等が重なり,自宅にひきこもって3 年になる。Aさんは息子を一度強く叱責し拒絶されてからは話し掛けることもできなくなり,息子を心配しながら一人で家事を担い,日々を過ごしていた。最近Aさんは生活の中で年齢を感じることが増え,自分に何かあったら息子はどうなるだろうとの思いから,県のホームページで見付けたひきこもり地域支援センター(以下「センター」という。)に電話をかけた。息子とうまく関係を築けず拒絶されているように感じること,3 年もひきこもっている息子の将来についての心配などをAさんはしっかりした口調で話した。電話を受けたB精神保健福祉士はその話を傾聴し,Aさんをねぎらい,センターとして関わりたいことを伝え,情報を整理した。センターの対応に安堵したAさんは,B精神保健福祉士とであれば息子のことについて進展を得られるように感じ,時折センターに出向くようになった。そのうちAさんは,いつまでこの状態が続くのか,自分の息子だけなぜこうなのかなど,悩みを具体的に語るようになった。そこでB精神保健福祉士は,センターで行われている「ひきこもり家族の会」(以下「家族会」という。)への参加をAさんに勧めた。次の記述のうち,この時点でB精神保健福祉士がAさんに参加を勧めた理由として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- (1)体験を共有する場を提供するため。
- (2)グリーフケアのため。
- (3)若者支援の社会活動に参加してもらうため。
- (4)コミュニケーション能力を高めるため。
- (5)家族会のファシリテーターになってもらうため。
正答 (1)
正答は (1)。最も適切なのはこれです。
Aさんは「いつまでこの状態が続くのか」「自分の息子だけなぜこうなのか」と、孤立した思いを語るようになっています。家族会は、同じようにひきこもる子をもつ家族が集まり、体験や思いを分かち合い、対応の工夫を学び合う場です。「自分だけではない」と感じられることが、Aさんの孤立感を和らげます。
【ほかの選択肢】
(2) グリーフケアは、大切な人を亡くした人の悲嘆に寄り添う支援です。
Aさんは妻を亡くしていますが、ここでの悩みは息子のことです。
誤り
(3) 若者支援の社会活動への参加は、Aさん自身の今の悩みに応える
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ものではありません。 誤り
(4) 家族会の目的は、Aさんのコミュニケーション能力の訓練では
ありません。 誤り
(5) 参加し始めたばかりのAさんに、運営の役割を求める段階では
ありません。 誤り
出典:精神保健福祉士国家試験 第27回(令和6年度)(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 公表試験問題)出典元ページ
最終更新日
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